今日の日記

2002年10月16日
加納朋子『螺旋階段のアリス』文藝春秋

ルイス・キャロルのアリスシリーズを小道具にしつつ
駒子シリーズのほのぼの感を湛えている軽やかな読み物.
…でも,けっこう悲痛な設定も入っているなぁ.


森茉莉・早川暢子編『貧乏サヴァラン』ちくま文庫

『薔薇の香いは菫ほどではないが、柔しく素直な、嫩い少女のようで』
「柔しい」に「やさしい」とルビあるけれど「嫩い」にはなし.
いやあ,父ちゃんゆずりの妙な字遣いであることよ.
なんじゃこりゃぁ,な傑物だけど,永遠の少女の一形態かも.
という感じで,人によっては読むのが大変かもしれないけど….

しかし,ユーモアを感じさせる域に達している茉莉ばあさま.
食い物に対する執着の凄さには,感心させられるものがある.
食い物を大事にする奴は信用出来るといえるし….

(この場合,「嫩い」は「わかい」と読んで良いのだろうか?)

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