7月2日の日記

2005年7月2日 読書
佐藤優『国家の罠 外務省のラスプーチンと呼ばれて』新潮社

普段,ここに書く種類ではないのだけれども
あまりに面白く,色々なな考えの種にもなったので.

最初,書店でみたときに,まあ面白い感じだが
買い求めるほどではないと図書館で予約し待った.

「国策捜査」についてわかりやすく書かれていると思う.
わかりやすさに危険も含まれている,とも思うが.

著者ほどの知識などないし,記憶力もないけれども
考え方の枠組みが自分にとって非常にわかりやすい.
他の人が,この本を読んで,どういう印象をもつのか
少しばかり興味深いところがある.
わたしが<一番わかりやすい説明>を工夫すると
どうも,ごく一部の人には,意図通りだけれども
多くの人には<わけがわからない>ことがある.
著者がヘーゲル『精神現象学』に言及しているのが
このあたりの機微に通じている気がしないでもない.
わたしの中では『臨済録』が,この近くに存在する.(謎)

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