9月23日の日記

2005年9月23日 読書
恩田陸『ネバーランド』集英社

冒頭の印象は,作者があとがきで書いてる
狙いらしきものの雰囲気が少しあるけれど
なんか,どんよりと陰鬱な気分が強い印象.
この方向だと『1999年の夏休み』が秀逸な
作品なので競うのはキビシイかも.

その他に,陸上競技に関した記述のあたり
内田善美『空の色に似ている』を思い出すが
ああいう透明感はあまり感じなかった.

『蛇行する川のほとり』や,TVドラマでしか
知らないけれども『六番目の小夜子』とか
優しく沈んだ気分が恩田陸の風味なのかなぁ,と.

『白い花の舞い散る時間』関係の文章を探して
読んだら言及されていたので読んでみたけれど
その間には,ずいぶんと遠い距離を感じる.

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