10月15日の日記

2005年10月15日 読書
広瀬晶『螺旋の王国』集英社コバルト文庫

一緒に佳作だった『白い花の舞い散る時間』が
本当に楽しめたので,どんなものかと・・・.

登場人物の生命感が希薄な印象であることと
堂々巡りする心の描写が多すぎる気がして
あまり魅力的な物語とは感じられなかった.

あと,わたしには主人公たちの間の距離がなんか
中途半端に近すぎて読んでいて落ち着かない.
ただ,想定読者には,これでいいのかもしれない.
そういう読者には逆に,『白い花の舞い散る時間』の
親密感は感じにくく,冷たく突き放される印象があるかも.

肩透かし感…舞台が必要以上に大きい気もする.
その割りに作者の都合で唐突に事件,が多すぎ.

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