9月3日の日記

2007年9月3日 読書
野村美月『“文学少女”と慟哭の巡礼者』ファミ通文庫

とても好かった.

心の奥の方にシーンと染み透る物語.
いつもはしまったままにしているけど
さわるとひりひりするところに響く.

ついに,あの話.これ迄の巻で仄めかされ
備えていてもかなり痛々しくて息苦しいほどで
途中で刻薄な結末を心配してしまった(杞憂).

今回の素材は,今迄で一番好きな作品だが,そのファンとしてみても
とても好く活かして素敵な物語を紡いでいると感じる.

◇4日追記
何か,感想などを人と話をしたくなるような,そういう作品.
ちゃんと泣かずに読んでしまったのがいけなかったかな.
◇さらに追記
なんだか,読後感をいろいろと弄んでしまっている….
ちゃんと泣けなかったのは…芥川と美羽と遠子以外のキャラに
場面ごとにかなり惹き込まれてしまう部分があったからで…
えぇ,千愛はもちろん流人にも相当に魅かれるとこあって
この読み方も好いのだが,気持ちを途中で止める部分がある.

視座をきちんと据えて読むのも素晴らしそう.(こちらが正道?)

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