9月25日の日記

2007年9月25日 読書
西尾維新『クビキリサイクル―青色サヴァンと戯言遣い 』講談社ノベルス

『嘘つきみーくん〜』の感想を漁ってたら
戯言シリーズが引き合いに出されてたので
どういうものか,読んでみた….
なんだか,パサパサした感じの語り方で
ミステリの構造造りに必要なのかな??
最後のところで組み立てるところは綺麗.
『嘘つきみーくん〜』は情感が感じられるので別物という印象.

189頁の『…きみが女だったら…』のあたりとか
209頁の『既に押し倒したことが〜』のとことか
先の巻で話がでてくる伏線だとすると面白そうではある.

258頁『殺傷症候群』はおそらく作者の造語で,興味深い素材だが

202頁からいくども出る『大数の法則』はいけません.
余りに普通の語にまったく違う意味をつけて使うのはなんだか.
何それと思われた方は『大数の法則』を検索すると面白い話が色々.

ちなみに,本来の『大数の法則』が少ない標本で成立つと勘違いする
賭博者の錯誤(gamblers’ fallacy)を『小数の法則』ともいう.
なお,一字違う『少数の法則』は『ポアソン分布』の別名で別物.

◇2007年12月25日追記
大数の法則…手始めに広辞苑で『たいすうのほうそく』をみると吉.
その次にウィキペディアの記事を読んでみればよろしいのでは….

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