野村美月『“文学少女”と神に臨む作家(ロマンシエ)(下)』ファミ通文庫
はふぅ.好かった.レイニー切りが心配で
手をつけずに待った(上)が予想通りで
どう運ぶのか?と思ったら怒涛の勢いで
救済へ引っ張っていってしまいやがった.
ちょっと心葉の台詞に頼りすぎというそんな気もするけど
無い物ねだり…どうすりゃいいんだい?となってしまう.
最初の読後感が落ち着いたら,シリーズ一気読みしたい.
化けてしまった!野村美月の人物造形に惚れました.
◇アンドレ・ジイド (著), 新庄 嘉章 (翻訳) 『 秘められた日記 』 の感想
http://felis.diarynote.jp/200810161231546508/
◇メモ
竹田さん!
P.217 L.-3「流くん」〜P.220 L.7 まぶたを閉じた。
…読み返すと美しさに涙が溢れる.
P.282 心葉くんは、すごいものを見逃したわよ。
P.283 …この,『首』がどこを指すか不明ですが
脈を感じられる頚動脈のところだと
救急病院の目の前で切られても救命は難しい筈.
ここに刃物の冷たさを感じながら「お終いにしたいならいいんだよ?」と…
そう,自問自答すると…シーンと静かになります.十代の頃の,遠い思い出.
ななせっ!
P.295 L.-3 あたしも『狭き門』を読んだんだよ。
P.339 L.5 『狭き門』を読んだって
遠子…
P.318 …そっちの山にあったのかいっ! …ありそうすぎて堪らない.
→(遠子ちゃんはきみの、最初のファンだったんだよ。)
P.331 L.-1 もしかしたら、お父さんは、(略)知っていて
◇メモ
アンドレ・ジイド (著), 新庄 嘉章 (翻訳) 『 秘められた日記 』 からの引用部分
『→ P...』 の表記はこちらの本の中の頁
→ 『今や彼女は汝の中にあり』(P.P.7-83 )
P.73 マドレーヌのことは愛しているけれど、彼女のような淑女に、性欲はないものと
思っていたとか、しゃあしゃあと日記に書いてるんすよ。
→ P.27 (下に該当部引用)
P.P.85-86 『昨夜、私は彼女のことを (略) 死んでるのだ……』
P.86 『たしかに、 (略) 思い出したのだった』
→ P.P.9-10 (そのままの引用)
P.86 『すべては色褪せ、艶を失った』
P.87 『彼女を失ってしまったからには、私の存在理由などはないと。今後
何のために生きて行くのか、もはや私には分らなくなった。』
→ P.10 忽ちすべては色褪せ、艶を失った。彼女から遠く離れて生きていた時期
の、それら最近の思い出も、同時にまた、それらを思い出したこの瞬間そ
のものも。なぜならば、私がそれらを胸の中に蘇らせたのは、ひたすら彼
女のためなのだったから。私にはすぐに分った。彼女を失ってしまったか
らには、私の存在理由などはないと。今後何のために生きて行くのか、も
はや私には分らなくなった。
P.P.87-88 『私には、神に近づけば、それだけ彼女に近づくように思われた。そして、
こうやってゆっくり昇天していくうちに、彼女と私の周囲の土地が段々
狭まって行くのが感じられて嬉しかった』
→ P.20 私のあどけない愛は、私の最初の宗教的狂熱と入り混じっていた。少
なくとも、この宗教的狂熱の中には、彼女目あての、一種の競争心がはいっ
ていた。また私には、神に近づけばそれだけ彼女に近づくように思われ
た。そして、こうやってゆっくり昇天していくうちに、彼女と私の周囲の
土地が段々狭まって行くのが感じられて嬉しかった。
P.88 『肉体を伴わぬ愛が彼女を満足させるかどうかも決して考えてみないほどに
私はうぶだったのだ』
P.88 『欲望は男性固有のものだと私は考えていた。女性はこんな欲望は
感ずることが出来ない、出来るとしてもそれは 《賎業婦》 だけだ、と
考える方が私には安心がいくのだった』
→ P.26 私の愛が至純なものであるほど彼女にふさわしいものである、と私に信
じこませたあの錯誤を、私は今日驚いている。――全然肉体を伴わぬ愛が
彼女を満足させるかどうかも決して考えてみないほどに私はうぶだったの
だ。私の肉欲が他の対象に向かうということは、殆んど不安の種にはならな
かった。その方がいいのだ、と自分に思いこませていい気持になってさえ
いた。欲望は男性固有のものだと私は考えていた。女性はこんな欲望は感
ずることが出来ない、出来るとしてもそれは 《賎業婦》 だけだ、と考える
方が私には安心がいくのだった。私の無意識はざっとこんなものだった。
P.89 悲しみに沈むジッドに、古い写真の中から、マドレーヌが語りかける。『私の
一番大きな悦びは、あなたのおかげなのよ』と。
『それから私の一番大きな悲しみもね。つまり、一番いいものと、
一番苦しいものがそうなのね』
%野村の文では語りかけるのは古い写真をみているジッドに.
もとの文では,『写真を撮ったころ言っているようだった』
意図して変えたのかな?
→ P.24 情愛深い魂にあってはみなそうのように、信頼は彼女にとっては生来の
ものだった。だが、彼女が生れる時に持ってきた信頼は間もなく畏怖に追
いつかれた。というのは、彼女は、完全に純粋でないものに対しては、異
常な敏感さを持っていたのだった。一種の鋭敏な直観の働きで、声の抑揚、
一寸した身振り、ごく些細なことから、それがちゃんと分るのだった。か
くて、まだ年が若かったにも拘らず、家族の中で彼女が一番はじめに、母
親の不品行に気がついたのだった。先ず第一に、そして長い間、自分の胸
一つにしまって置かねばならなかったこの秘密の苦悩は、思うに、一生涯
彼女に消しがたい烙印を押したのだ。一生を通じて、彼女は怖れ戦く子供
P.25 のようだった。あゝ!私はもともと大して彼女を安心させることが出来
るような性質ではなかった……この当時の年頃の彼女が写っている、今は
半分消えかけた小さな写真をみると、彼女の顔の上に、また眉の異様に儚
い線の中に、人生に一歩足を踏み入れた者の、一種の疑問、懸念、臆病な
驚きが読みとれる。ところで私は自分の裡に実に多くの悦びを感じていた
ものだった!あふれ出て、彼女の悲しみなどは沈めてしまうほどの、あ
とからあとからとこみあげてくる夥しい悦びを。私は自分に努力を課し、
それに夢中になった。あゝ!私が彼女と分け持とうと思っていたこうし
たありあまるほどの悦びは、却って彼女を一層不安にすることにしかなら
なかった。あの頃彼女は私にこう言っているようだった。「だって、私の
幸福のためにニなら、そんなに沢山のものは要らないわ。」と。
P.26 「私の一番大きな悦びは、あなたのおかげなのよ。」とも彼女は言った。
それから低い声で言い足した。「それから私の一番大きな悲しみもね。つ
まり、一番いいものと、一番苦しいものがそうなのね。」
P.89 お互いにとって~
→ 『心の日記』(P.P.85-153 )
→ P.92 一九一八年十一月二十一日
マドレーヌは私の手紙を全部破棄してしまった。たった今彼女はそれを
告白した。私は打ちのめされた。彼女はそれを、私がイギリスに向けて出
発した直後にしたと語った。おゝ!私がマルクと一緒に出発したことが
どんなに苦しかったか、私にもよく分る。だが、どうして過去に怨みを晴
らす必要があったろう?……私の一番いい部分が消滅したのだ。それはも
はや、私の一番悪い部分を平均させることは出来ないであろう。もう三十
年以上も、ほんの僅かな期間家をあけた時でも、私は毎日、自分の一番い
い部分を彼女に与えていたものだった。(今なお与えていたのだった。)一
拳にして自分が壊滅したのを感じる。もはや何をする気力もない。自殺も
→ P.93 わけなく出来たであろう。
せめてこの消失が、敵の侵入とか火災といった何かの危禍によるものだ
ったら……だが 《彼女》 の手によってそれがなされたのだ!……
P.90 『それは私にとってこの世の中で一番大切なものだったのです』
P.90 『あなたのお出かけになったあと、あなたが見棄てていらした大きな家に、
頼る人もなければ、何をしていいか、またこれからどうなるかも分らず、
それこそ一人ぼっちになった時……はじめ、私は死ぬほかないと思いました』
→ P.95 「それは私にとってこの世の中で一番大切なものだったのです。」と彼
女は私に言った。
「あなたのお出かけになったあと、あなたが見棄てていらした大きな家
に、頼る人もなければ、何をしていいか、またこれからどうなるかも分ら
ず、それこそ一人ぼっちになった時……はじめ、私は死ぬほかないと思い
ました。そうです。実際、心臓の鼓動が止まったような気がしました。死ぬ
のだといった気がしました。私はほんとに苦しかったのです。……私は何
→ P.96 かしらをするためにあなたの手紙を焼きました。焼く前に、私はそれを全
部、一つ一つと読み返しました……」
そう言ってそのあと、「それは私にとってこの世の中で一番大切なもの
だったのです。」と彼女は附加えたのだった。
P.91 『彼女が居なくなってからというもの、私は生きているようなふりをして
いるだけだ』
→ P.147 彼女が居なくなってからというもの、私は生きているようなふりをして
いるだけだ。何事にももはや興味がない。自分自身に対してさえもそう
だ。食欲もなければ、興味もなく、好奇心もなければ、欲望もない。魅力
の失われた宇宙の中に生きているのだ。もはや、そこから抜け出したいとい
う希望しかない。
はふぅ.好かった.レイニー切りが心配で
手をつけずに待った(上)が予想通りで
どう運ぶのか?と思ったら怒涛の勢いで
救済へ引っ張っていってしまいやがった.
ちょっと心葉の台詞に頼りすぎというそんな気もするけど
無い物ねだり…どうすりゃいいんだい?となってしまう.
最初の読後感が落ち着いたら,シリーズ一気読みしたい.
化けてしまった!野村美月の人物造形に惚れました.
◇アンドレ・ジイド (著), 新庄 嘉章 (翻訳) 『 秘められた日記 』 の感想
http://felis.diarynote.jp/200810161231546508/
◇メモ
竹田さん!
P.217 L.-3「流くん」〜P.220 L.7 まぶたを閉じた。
…読み返すと美しさに涙が溢れる.
P.282 心葉くんは、すごいものを見逃したわよ。
P.283 …この,『首』がどこを指すか不明ですが
脈を感じられる頚動脈のところだと
救急病院の目の前で切られても救命は難しい筈.
ここに刃物の冷たさを感じながら「お終いにしたいならいいんだよ?」と…
そう,自問自答すると…シーンと静かになります.十代の頃の,遠い思い出.
ななせっ!
P.295 L.-3 あたしも『狭き門』を読んだんだよ。
P.339 L.5 『狭き門』を読んだって
遠子…
P.318 …そっちの山にあったのかいっ! …ありそうすぎて堪らない.
→(遠子ちゃんはきみの、最初のファンだったんだよ。)
P.331 L.-1 もしかしたら、お父さんは、(略)知っていて
◇メモ
アンドレ・ジイド (著), 新庄 嘉章 (翻訳) 『 秘められた日記 』 からの引用部分
『→ P...』 の表記はこちらの本の中の頁
→ 『今や彼女は汝の中にあり』(P.P.7-83 )
P.73 マドレーヌのことは愛しているけれど、彼女のような淑女に、性欲はないものと
思っていたとか、しゃあしゃあと日記に書いてるんすよ。
→ P.27 (下に該当部引用)
P.P.85-86 『昨夜、私は彼女のことを (略) 死んでるのだ……』
P.86 『たしかに、 (略) 思い出したのだった』
→ P.P.9-10 (そのままの引用)
P.86 『すべては色褪せ、艶を失った』
P.87 『彼女を失ってしまったからには、私の存在理由などはないと。今後
何のために生きて行くのか、もはや私には分らなくなった。』
→ P.10 忽ちすべては色褪せ、艶を失った。彼女から遠く離れて生きていた時期
の、それら最近の思い出も、同時にまた、それらを思い出したこの瞬間そ
のものも。なぜならば、私がそれらを胸の中に蘇らせたのは、ひたすら彼
女のためなのだったから。私にはすぐに分った。彼女を失ってしまったか
らには、私の存在理由などはないと。今後何のために生きて行くのか、も
はや私には分らなくなった。
P.P.87-88 『私には、神に近づけば、それだけ彼女に近づくように思われた。そして、
こうやってゆっくり昇天していくうちに、彼女と私の周囲の土地が段々
狭まって行くのが感じられて嬉しかった』
→ P.20 私のあどけない愛は、私の最初の宗教的狂熱と入り混じっていた。少
なくとも、この宗教的狂熱の中には、彼女目あての、一種の競争心がはいっ
ていた。また私には、神に近づけばそれだけ彼女に近づくように思われ
た。そして、こうやってゆっくり昇天していくうちに、彼女と私の周囲の
土地が段々狭まって行くのが感じられて嬉しかった。
P.88 『肉体を伴わぬ愛が彼女を満足させるかどうかも決して考えてみないほどに
私はうぶだったのだ』
P.88 『欲望は男性固有のものだと私は考えていた。女性はこんな欲望は
感ずることが出来ない、出来るとしてもそれは 《賎業婦》 だけだ、と
考える方が私には安心がいくのだった』
→ P.26 私の愛が至純なものであるほど彼女にふさわしいものである、と私に信
じこませたあの錯誤を、私は今日驚いている。――全然肉体を伴わぬ愛が
彼女を満足させるかどうかも決して考えてみないほどに私はうぶだったの
だ。私の肉欲が他の対象に向かうということは、殆んど不安の種にはならな
かった。その方がいいのだ、と自分に思いこませていい気持になってさえ
いた。欲望は男性固有のものだと私は考えていた。女性はこんな欲望は感
ずることが出来ない、出来るとしてもそれは 《賎業婦》 だけだ、と考える
方が私には安心がいくのだった。私の無意識はざっとこんなものだった。
P.89 悲しみに沈むジッドに、古い写真の中から、マドレーヌが語りかける。『私の
一番大きな悦びは、あなたのおかげなのよ』と。
『それから私の一番大きな悲しみもね。つまり、一番いいものと、
一番苦しいものがそうなのね』
%野村の文では語りかけるのは古い写真をみているジッドに.
もとの文では,『写真を撮ったころ言っているようだった』
意図して変えたのかな?
→ P.24 情愛深い魂にあってはみなそうのように、信頼は彼女にとっては生来の
ものだった。だが、彼女が生れる時に持ってきた信頼は間もなく畏怖に追
いつかれた。というのは、彼女は、完全に純粋でないものに対しては、異
常な敏感さを持っていたのだった。一種の鋭敏な直観の働きで、声の抑揚、
一寸した身振り、ごく些細なことから、それがちゃんと分るのだった。か
くて、まだ年が若かったにも拘らず、家族の中で彼女が一番はじめに、母
親の不品行に気がついたのだった。先ず第一に、そして長い間、自分の胸
一つにしまって置かねばならなかったこの秘密の苦悩は、思うに、一生涯
彼女に消しがたい烙印を押したのだ。一生を通じて、彼女は怖れ戦く子供
P.25 のようだった。あゝ!私はもともと大して彼女を安心させることが出来
るような性質ではなかった……この当時の年頃の彼女が写っている、今は
半分消えかけた小さな写真をみると、彼女の顔の上に、また眉の異様に儚
い線の中に、人生に一歩足を踏み入れた者の、一種の疑問、懸念、臆病な
驚きが読みとれる。ところで私は自分の裡に実に多くの悦びを感じていた
ものだった!あふれ出て、彼女の悲しみなどは沈めてしまうほどの、あ
とからあとからとこみあげてくる夥しい悦びを。私は自分に努力を課し、
それに夢中になった。あゝ!私が彼女と分け持とうと思っていたこうし
たありあまるほどの悦びは、却って彼女を一層不安にすることにしかなら
なかった。あの頃彼女は私にこう言っているようだった。「だって、私の
幸福のためにニなら、そんなに沢山のものは要らないわ。」と。
P.26 「私の一番大きな悦びは、あなたのおかげなのよ。」とも彼女は言った。
それから低い声で言い足した。「それから私の一番大きな悲しみもね。つ
まり、一番いいものと、一番苦しいものがそうなのね。」
P.89 お互いにとって~
→ 『心の日記』(P.P.85-153 )
→ P.92 一九一八年十一月二十一日
マドレーヌは私の手紙を全部破棄してしまった。たった今彼女はそれを
告白した。私は打ちのめされた。彼女はそれを、私がイギリスに向けて出
発した直後にしたと語った。おゝ!私がマルクと一緒に出発したことが
どんなに苦しかったか、私にもよく分る。だが、どうして過去に怨みを晴
らす必要があったろう?……私の一番いい部分が消滅したのだ。それはも
はや、私の一番悪い部分を平均させることは出来ないであろう。もう三十
年以上も、ほんの僅かな期間家をあけた時でも、私は毎日、自分の一番い
い部分を彼女に与えていたものだった。(今なお与えていたのだった。)一
拳にして自分が壊滅したのを感じる。もはや何をする気力もない。自殺も
→ P.93 わけなく出来たであろう。
せめてこの消失が、敵の侵入とか火災といった何かの危禍によるものだ
ったら……だが 《彼女》 の手によってそれがなされたのだ!……
P.90 『それは私にとってこの世の中で一番大切なものだったのです』
P.90 『あなたのお出かけになったあと、あなたが見棄てていらした大きな家に、
頼る人もなければ、何をしていいか、またこれからどうなるかも分らず、
それこそ一人ぼっちになった時……はじめ、私は死ぬほかないと思いました』
→ P.95 「それは私にとってこの世の中で一番大切なものだったのです。」と彼
女は私に言った。
「あなたのお出かけになったあと、あなたが見棄てていらした大きな家
に、頼る人もなければ、何をしていいか、またこれからどうなるかも分ら
ず、それこそ一人ぼっちになった時……はじめ、私は死ぬほかないと思い
ました。そうです。実際、心臓の鼓動が止まったような気がしました。死ぬ
のだといった気がしました。私はほんとに苦しかったのです。……私は何
→ P.96 かしらをするためにあなたの手紙を焼きました。焼く前に、私はそれを全
部、一つ一つと読み返しました……」
そう言ってそのあと、「それは私にとってこの世の中で一番大切なもの
だったのです。」と彼女は附加えたのだった。
P.91 『彼女が居なくなってからというもの、私は生きているようなふりをして
いるだけだ』
→ P.147 彼女が居なくなってからというもの、私は生きているようなふりをして
いるだけだ。何事にももはや興味がない。自分自身に対してさえもそう
だ。食欲もなければ、興味もなく、好奇心もなければ、欲望もない。魅力
の失われた宇宙の中に生きているのだ。もはや、そこから抜け出したいとい
う希望しかない。
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