12月15日の日記

2008年12月15日 読書
すえばしけん『スクランブル・ウィザード2 』HJ文庫

軽めな感じで始まって凄惨な状況展開というのは
1巻と同じだけれども,雛咲月子の成長?が凄い.
そして,最部駿介も凄い成長をみせるという物語が
基本線として明るさを保っているのだけれども
椎葉姉弟のこの先はますます凄惨な状況だろうなぁ.
1巻と2巻の間で禁書目録の一気読みしたけれども
ライト魔法系でもこちらの叙述の方が好ましいなぁ.
ま,一番のお気に入りは黄昏色の詠使いだけれど.


!!!つぎに,長く引用するのでネタバレ注意!!!

◇メモ
P.35 この会話の話し手,紗弓・菜々香・月子の誰かが…読みがぬるいか?
P.64 他人、しかも異性が箸――今回はスプーンだが――を付けた料理を食べるなど
P.203 いま持ってるもんを切り捨てて別のもんを求めるんなら、相応の覚悟がいるで。
    悔いの無いようにな。
P.240 「あのね、わかってはいるの」
    笑顔だった。
    「先生がずっと他人事だと思ってることはね。でも
     最近少し腹が立ってきたの。鈍いのって先生の短所だね」
    「あん?」
    意味はよく分からなかったが、その笑みにどこか不気味な迫力を感じて、
    十郎はたじろいだ。何か、致命的な部分をつついてしまったらしい。
    「わかって欲しいというのは、わがままなのかもしれない。腹を立てるのは
    八つ当たりなのかもしれない。――でも! でもね!」
    一瞬言葉を切って俯いたが、すぐに覚悟を決めたように顔を上げる。
    笑みが消え、真剣な表情が浮かんでいた。
    「でも、言わなきゃ伝わらないから、言う!――私の目標は、椎葉先生なの!
    先生みたいになりたかったの!私が心配なら、ずっとずっと傍にいて!
    誰かのものにならないといけないなら、先生のものにして!」

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