1月1日の日記

2009年1月1日 読書
細音啓『黄昏色の詠使いVIII 百億の星にリリスは祈り 』富士見ファンタジア文庫

とても美しい物語.楽しみに待っていた新刊を
いちばん楽しめるように元旦にとっておいた.
この巻,この物語の素敵さの要みたいなことが
真正面から出ていて,読んでいて澄んでくる心に
透き通った物語が静かに響いてくる.素晴らしい.
アマリリスがとても切ない.ネイト始め級友が好い.

第一楽章の5冊はそれぞれに軽く一段落するような
つくりだったけれども,幕間劇と著者のいう6巻に続く
第二楽章は…7~9巻の3冊が緊密に繋がるつくりで
前後編と思って読み始めてたので,あららん….
…愛しいクルーエルはどうなる?

◇メモ
P.58 異端長、転じ<イ短調>と称される会合の筆頭一番と、最終十一番。
P.84 Riris els Selahpheno sia-s-Miqveqs ミクヴェクス ただそこに約束を願う者
Clar ele Selapheno sia-s-Armadeus アマデウス ただそこに歌を願う者
P.106 記憶するだけのために生まれた奴
P.192 アルヴィルはエイダを理解しているけど、エイダはアルヴィルを
    理解しきれていない。テシエラはレフィス以上に灰色名詠のことを
    知っているけれど、レフィスはその事実を知らない。
P.284 常夜灯に照らされ、ゆらゆらと透けるようにゆらぐ自分の身体。
存在そのものが希薄になっている。

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