1月15日の日記

2009年1月15日 読書
杉井光『さくらファミリア! 2』一迅社文庫

歴史トリビアとホームコメディを融合させたって…
表紙裏にあるけれど…そうなのかいな?

前巻を読んだときに,なんとも軽い読み物と
最初に思って…あとから薀蓄の多さに驚いた
というモノを知らない読者ではあるけれど
はてさて前巻に非難囂々だったんだろうか?

あ,非難といや読み難く閉口した一迅社フォント?は
ちゃんと読みやすいものに改められた様子.
周辺の余白が相対的に少なくて違和感あるけれども
読み難いということはないので文句は言わない.

前巻のとき,おなかにたまらないと感じたけど
2巻を読んでいて,この家族!たちが,こちらの
心の中にしっかり住み着いていたのを確認して
杉井光話術に絡めとられているなと痛感.
いや,地の文の微妙にメタ小説がかってる加減が
なんとも心地良いので…話術というか騙りというか.
無茶苦茶は無茶苦茶で楽しむもよし置いとくもよし
エリ・レマ・ゆんゆん・るーの掛け合い楽しむだけでも
十二分に楽しめる美味しい読み物.

◇メモ
P.38 地の土地(アケルダマ)
P.74 前巻でも非難囂々だったのに、世界最大の宗派を実名で出しちゃったよ。
   「編集さんが平気っつてたから平気じゃない?」
   「なに考えてんだよ一迅社! もうちょっと他のところに勇気使えよ!」
P.80 フィリオクェ問題
   http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%82%A3%E3%83%AA%E3%82%AA%E3%82%AF%E3%82%A7%E5%95%8F%E9%A1%8C
P.86 だいたいおれらの教団は、元はといえば主の美少女ぶりに集まった
   ファンクラブみたいなものだったのに、おまえは抜け駆けしてっ
P.98 神の御子が『同じ(ホモウーシウス)』なのか『似てる(ホモイウーシオス)』なのか
    ニカイア信条
   http://www.yukinoshita.or.jp/tsuushin/nicene8.htm
   http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8B%E3%82%AB%E3%82%A4%E3%82%A2%E4%BF%A1%E6%9D%A1
P.101 ラテン語への翻訳で、問題がおきました。聖霊の説明のところで、
        ギリシャ語原文にはどこにも書かれていない、
       《子からも(フィリクォエ)》っていう言葉を勝手に付け加えちゃったの。
P.102 《普遍教会(カトリック)》

前巻 『さくらファミリア! 』一迅社文庫 の感想
http://felis.diarynote.jp/200809291234084525/

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