2月21日の日記

2009年2月21日 読書
壁井ユカコ『鳥籠荘の今日も眠たい住人たち〈5〉』電撃文庫

4巻の盛り上りから一気に行くものと思い込んで
読み始めたら,え?あれ?何これ???
…作者によるSSの巻なの??などと思っていたら
途中から急転.なかなかに盛り上がって楽しかった.
そして,何だか印象的な言葉・会話の多い巻だった.

◇メモ
P.13 まあ昼食後の午後の授業などは否応なく眠気を誘うもの。居眠りをするくらいなら
   机の陰で読書に耽るほうが有意義というものだ。
P.27 ふわふわの白いぼんぼりがついた真っ赤な三角帽子を頭にかぶり
P.134 有生だった
P.142 お互いにとって最大の黒歴史
   …SS風味の始まりにこの辺りの話が出るのかなと思ったんだけど.
P.151 あのときもそれ以降も、彼女達にとっての自分の役割は
    最初から最後まで完全に“女友だち”でしかなかったのだ。
P.168 「だってそうじゃない。バッカみたい。まわりの評価なんて関係ないじゃない。どうせ
    浅井さんなんて人から注文されて描くことなんてできないんだから。だいたい今さら
    人の評価を気にするくらいならもともとあんな見る人をビミョーな気分にさせるような
    絵なんて描かなきゃいいじゃん。浅井さんは誰かに評価をもらいたくて絵を
    描いてるんじゃないでしょ?わたしが知ってる浅井有生って画家は、マイペースで
    唯我独尊で根暗でオレサマで人の気持なんてぜんぜん考えてないニブちんで、
    でも、浅井有生にしかない世界を持ってる人。堂々としていればいいじゃない。
    浅井有生は浅井優勢にしかなれないんだから」
P.178 何を失おうともこれらさえあれば、私は私のままでどこへでも行ける。

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