特別の技量や体力を要さずに楽しめる静かな山.
といいつつ,燕岳だの蝶ヶ岳が…読んでみたら
どちらの山小屋も個室があるということで,成る程.
『登山靴や下着その他いっさいをリュックサックに収め』
有明荘に宅配便で送っておいて,ふだんのいで立ちで
行って,翌朝九時過ぎに出発.中房温泉のフロントに
『不要なものだけ風呂敷でつつんで』預けて登り始め….
そういう感じに,ゆったりのんびりな御仁のほのぼの話.

◇メモ
P.58 早池峰特産となると、失敬していく不届き者がいる。今も昔も同じで宮沢賢治は
   詩「花鳥図譜」八月の項で報告している。スコップ持参で掘りにかかっていた。
   とがめると花の愛好者だと居直り、もち帰って育てると言ったらしい。
        根こそげ抜いて行くやうな人に限って
        それを育てはしないのです
   賢治はちゃんと見抜いていた。里に下ろして高値で売ろうという手合いである。
   まことの植物愛好家なら、皿やシャーレをもってきて、種子だけ採集していくもの。
        ぼくはこいつを趣味と見ない
        営利のためと断ずるのだ
   詩のかたちで高山植物泥坊を槍玉にあげたのは、わが国の詩の歴史のなかで
   宮沢賢治一人だろう。
P.216 たのんでおいたおにぎり、念のためテルモスのお茶は二人分、予備のアン
    パン二つ。下着の替えと、軽めのウィンドブレーカーと、セパレートの雨具と
    セーター。山は夜と昼の寒暖差がはげしいので、夏と冬とをリュックに詰めていく。
    %あとはライト(他でキャップライトを使う場面があるので入ってるんだろう)で
    %小屋泊まりの山歩きは十全だろう.余分なもの持ちすぎてバテる人多過ぎ.

    

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