5月6日の日記

2009年5月6日 読書
米澤穂信 『春期限定いちごタルト事件』創元推理文庫

地味に楽しく読み終えた.
解説書いてる人が人だけど創元推理文庫だなぁ.

読み始めて,小市民?う~ん??という気分が.
それが,あ~,そうだったんですか.となる.
やわらかい疑問をもたせて引き込んでおいて
なんだかあったらしいことを妄想させるまでに
騙りに引き込んでいく,たしかにミステリ,二重に.
事件のミステリ,小鳩くんと小佐内さんの過去というミステリ.
春期限定いちごタルトに未練を…読者が感じてどうする.(笑)

加納朋子とか光原百合を思い出すような優しい空気の漂う
青春ミステリという感じ.語り口は佐々木丸美も思い起こさせるけど
人死にがないのがいいかな.もっとも剣呑な気配はあるので
『お隣の魔法使い』ほどにはノンビリできない.

◇メモ
P.16 髪は尼そぎ  …全然思い出せなかった.というより覚えていなかったか?
             ま,ネタにしかならないクドイ年増姐さんという受止だったしな.
             でも,つぎの所,愛いよねぇ,属性開発されただけか?(爆)
枕草紙[151] うつくしきもの
<前略>あまにそぎたる兒の目に、髮のおほひたるを掻きは遣らで、
うち傾きて物など見る、いとうつくし。<後略>

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