5月11日の日記

2009年5月11日 読書
野村美月『“文学少女”見習いの、初戀。』ファミ通文庫

外伝というし,この著者だし,SS風味だろうと思ったら
意外にも真っ向勝負する物語.期待の上いって嬉しい.
かなりエグイ成分もあるけど,美味しい部分が格別.

188頁の心葉の台詞は,シリーズを読んできた者には
相当に感慨深いものがあるんじゃないかな.
日阪菜乃が,あ,うん,最初何だかなんだけど…
心葉にあの台詞を言わせるとはシリーズ史上最強?

◇メモ
P.13 わたしは、「夜食のクリームパンが古かったみたい」と、ごまかした。

P.82 当時芝居小屋の人々は『河原乞食』と呼ばれ、最下層の身分であったと
   説明がある。節の近松がそんな世界に飛び込むなんて、きっと相当の
   覚悟がいったんだろうなぁ。    …巻末(318頁)の注釈はこれだろうな.

P.137 「どうしたら好きな人のこと、あきらめるなんて言えるのか、わかりません」
P.142 でも、勝手でも止められないのが、恋じゃないか。
P.302 琴吹さんは、わたしを見てハッとし、それから話しかけたそうにもじもじしていた。

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