5月15日の日記

2009年5月14日 読書
入間人間『電波女と青春男〈2〉』電撃文庫

入間人間作品だけど,お気楽に読める.(笑)
1巻を無駄にボキャブラリビルディングしている
怪作と形容したけど,慣れたか好感度上ったか
2巻読んで浮かんだ感想は,脳内辞書の棚卸し.
言葉が,言葉弄りが,言葉遊びが好きならば
その部分でも,相当に楽しめる.

1巻は,何だかワケワカメでブン投げられた印象が
ないでもなかったけど…ああいう芸は巻を重ねてできるわけなく
ラブコメに振ってあって,これがまた,なかなか楽しい.
あとがきの『まさか二巻が本当に出るとは思ってなかったので』が
本当だろうな,と,こういうところからも納得したり.
みーまー7巻のために,これの1巻書いたの,本当なんだろうな.(笑)
若干メタっぽい感じに,この作品の中で,みーまー要素に言及してるし.

しかし,カラー口絵で流子さんがやろうとしているハンドル捌き….
昔,幾度か挑戦したけど駄目だった…転倒は一回だけだったけど
本当に難しい.試すなら芝生とか転んでも痛くないところがお勧め.
最初はたいてい確実に転倒,それも,妙な落ち方のをやるからね.

『基本的に、嘘つきみーくんと壊れたまーちゃんとは正反対である』
と,あとがきにあるように,楽しいラブコメだけど
読んでて思ったことは,入間人間作品の誘引成分の一つは
懐かせるのが得意なキャラ,もしかしたら,懐かれやすいキャラ?
警戒心強そうな変わった生き物が吸い寄せられるように懐く.
それを見ていて,思わずにんまりしてしまう,そんな感じかもしれない.
猫が遊んでくれない,猫に逃げられるという人には意味不明かも.

◇電波女と青春男1巻の感想
http://felis.diarynote.jp/200901281931002706/

◇メモ
P.14 橘川英次が…… 
   …吉川英治をウィキペディアでみたら…本名吉川英次.
    『元々は「きっかわ」とよんだと吉川英治は称している(「忘れ残りの記」)。』
P.14  一貫して地の文がくどい。でも、その回りくどさが結構、受けてる部分も
    あるらしい     …P.81 など思うに,この形容は,みーまー,かな?
P.14 さっきの本のラストでは、主人公が靴をぶん投げて凶器所有の殺人鬼を
   退治していた。滅茶苦茶もいいとこだ。ペンは剣より強しの亜流だろうか。
   …こういうのが直後にあるから,橘川を流してしまうことも多いだろうなぁ.
     で,靴を投げてと,ペンって…ブッシュに投げつけた靴の茶化しだろうな.
◇追記◇『僕の小規模な奇跡』のエピソード……この時点では読者は知らない筈.

P.30 ……おや? 今何か、空を飛んでいったような。
P.35 蛇と蛙の構図みたいになっている。俺はナメクジとして参戦する気はないので
   …児雷也豪傑譚 ですかいな.
P.38 「そーいえば、エリオの誕生日を去年祝うの忘れてた。
    明日、誕生日にしましょうね」
P.47 「ああうん。今日は従姉妹がね、誕生日的なものを祝われるらしいから、
    なんか贈り物でもあった方がいいかなって」
P.48 デリカリー
P.55 正面の家の屋根を遥かに越えて空へと駆け上がっていく物体がまた目撃された。
   かなり速度がある。ハンググライダーではない。小形のロケットっぽかった。
P.59 藤和家に帰ると、玄関でツインテール二引きにお出迎えされた。しかも内一匹は
P.61 しかし四十歳のツインテールなんて、俺以外に目撃談はあるのか?
    …そこまで珍しいかな?
P.62 「いーい、エリオ。これからはね、鏡を毎日見る生活をしなさい。そうしたら貴女は
    もっとたくさんの人に好きになって貰えるから」
P.65 うわー心ない言葉が  …心にもない,じゃないのかな.
P.74 「今の時代、単なる美少女ってだけじゃ影薄いもんね。そーいうちょっち
    挙動不審な特徴、わたしは大好物さ」
P.81 まぁ、えーっと……嘘だけど、でいいのか? 難しい。この前読んだ
   小説の影響が妙にくどくて、しかも嘘ばかりの文章を思い描いてしまった。
   おのれ、何とか(作者名失念)。
P.98 エリオの誕生日は知らないし。
P.104 「よーくご存知だよ。あいつは敷居の低いアホだ。入門書みてーなアホだった。
P.120 汁の分だけラーメンの方が太るのではないか、と微妙な警戒をもっている
    あたしはいつも焼そば派なのであった。
    …カップ麺って,焼そばの方が熱量高いこと多くないかな?
P.126 肝心の歌についてはよく『後ろ向きに明るい』って評判になる歌詞と曲調で
P.128 確かに耳には……何だっけ、あれ。耳標ってやつに似てるような。
P.138 既聴感があるぜ、ということにしておいた。そしてどんな言葉だそれ、と
    創作しておいて思った。
P.146 「やれやれ、電波が混線して嫌になるね」
P.148 [あのねお前ら、人様の家で色気づくな。フルカラーになるな、ラブコメるな、
    余所でやれ」
P.159 馬鹿の考えは損得を抜きにすれば大体(たいてい)正しい。  …このルビ?
P.160 「一つ言えることは、友達なんざいなくても人は生きていける、ってことかね」
P.161 天井を仰ぐ。屋根の木目は水が染みこんでいるように深い色合いになって
    …屋根??
P.162 お茶は温(あたた)くなり、飲み頃だった。  …このルビ何だろ?
P.214 ペットボトルの下に線があるね。そこよりも外側をカッターで切り落とすんだ。
    …外側? もしかして,下側??
P.219 それは死後、廃屋に一家で引き籠って日常ごっこをしている屍人おかあさんの
    挙動を思い出させた。  …大江景子?
P.222 「これ、パイナップル入ってない?」  …玉子丼にパイナップル….
P.252 「動物を懐かせるコツ教えて」
P.259 ガタガタと冊子から外れそうなぐらい揺さぶって、何とか細身の、針金の
    如しの私が通れるぐらいの距離を空ける。
    …冊子はサッシだろうし,距離を空ける,はなかろうなぁ.
P.266 「……お前は一生、二足歩行の大人になれないね」
P.273 「ああ、牛舎があっちにあるだろ。あそこに牛が一匹だけ残ってるんだ」
     …蝶の一頭,より違和感少ないけど,でも『匹』はなぁ.
P.282 「猫に引っかかれたの。お兄ちゃんが連れてきた灰色のやつにね、
     触ろうとしたらぎーって」
     「あーまたか。お前、ほんとに動物に嫌われるタチだね」
P.286  お風呂場から出て、ユデダコユデダコ、取り敢えず裸のままずるずる
    床を這って冷たさを堪能する。    …ゴミ付かないかい?
P.291 うちのマコ君は炭酸飲めないから冷蔵庫に入れても小人さんの役目を
    果たしてくれないし。
P.292 そんなに炭酸好きじゃないのよねぇ。女々さんは良い子ちゃんに育てられたから。
    アパート暮らしの時代は麦茶ばっかり飲んでたわ。
P.297 「こら、色気づいてんじゃないよ」
    「い、いつもフルカラーだよーだ!」

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