5月19日の日記

2009年5月19日 読書
御影瑛路『神栖麗奈は此処にいる 』電撃文庫

なんとも悲惨な状況にあるキャラが閉塞したまま
ずんずん進んでしまうのを呆然と眺めさせられる
そういう短篇が連作というか連鎖されている.

涙とか書かれても,情感が干乾びている叙述なので
暗黒系地雷を踏んだような感覚はまったくないし
つまらないことはないが面白いというのとも違う.
独特なので,この空気が合う人には貴重品かも.

場面ごとは存在感を感じさせるし,人物像も
それなりに浮かぶけれども,物語の骨格が….
幾度も,肩透かしくらって,へ?きょとん…となる.
「文章による騙し絵」といったところか?

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