5月26日の日記

2009年5月26日 読書
みかづき紅月『放課後トゥーランドット』一迅社文庫

『ぶよぶよカルテット』が,とても好かったので
音楽ものだし同系かなと思ったけれども
裏表紙の説明みたら…何か違うのかも.
なんて,心配して読み始めたけど杞憂だった.

あとがきに,テイストはかなり近いとあるように
著者自認だけど,違う風味の登場人物で
同じように素敵な物語世界を作り上げていて
可愛さに,健気さに,口汚さに,素直じゃないとこに
きゅ~んとする場面が溢れている楽しい物語.

好きだから! の力をとてもよく描いてる.
これと,『ぶよぶよカルテット』と杉井光『さよならピアノソナタ』は
真っ直ぐ系,元気のでる物語として格別にお勧め~!!

◇メモ
P.39 「臨むところだ! 来いっ!」   …望む
P.39 「紺碧の夜空に輝ける無数の星々のごときもの。変幻自在に
    姿を変え、人が追い求め焦がれるも、近寄れば近寄るほど
    遠くなり、遠くなれば遠くなるほど近くなるもの。

P.76
「あら、そうなんだ。二問目はね――時の神に支配されぬもの 露を払い
    雲を払い太陽を輝かせる春風にして、ときに嵐となり、
    醜い宝を巧妙に隠す衣を厳然と奪い去るもの」

P.89 「でも、そんなに負けるのがいやなら、別にあのなぞなぞもさ、
    僕の回答を不正解にしなけりゃよかっただけのことだろ」
        …どこを変えてもいいけど.不正解→正解/しなけりゃ→すりゃ

P.164 眦  …まなじり  何となく読んだけどあやしさ感じて辞書引いて安心.
P.170 燃える炎といてつく氷をその胸に抱くあらぶる女神 陽炎のごとき姿で
     絶えず人の目を奪い、惑わし、時に救い、稀に滅ぼす。この世で最も難解な
     存在でそれを御する王はいないが、御したいと願う王は後を絶たない。

P.234 重いきや     …思いきや
P.238 この後に     …この期に
P.238 が、僕と渚さんが同時に携帯を取り出して、彼女に差し出したのを見ると、
    彼女は僕らを睨みつけて威嚇してくる。豊かな青みがかったシルバー
    ブロンドが空気をまとって逆立った。この後に及んでまだ威嚇するか。
    この野良……。なかなか懐かないな。
        …この野良~ がなんとも好いなぁ.

P.258 こんなスパム対策すらまったくしてなさげな短いメルアド
       roran かな? …『@の前が5文字だけという短いアドレス』 と書いたら
                  『私は 3 文字(笑』 と返されたことあるなぁ.
P.265 ダメンズ   …(う~ん)

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