5月29日の日記

2009年5月29日 読書
有沢まみず『スイート☆ライン』電撃文庫

凄く素敵な物語.最初の方の猫的な描写が
かなりツボというのは少し趣味的かもしれない.
でも,正午が引き受けてからの奮闘振りの
痛快さは素晴らしいものがある.そして
正午を挟んでの,はるかと永遠の微妙さ加減が
読んでいてとても美味しい.(轟沈)


◇メモ
P.58 全体的にショートカットなのに揉み上げだけがなぜかひょろりと長いのだ。
     …揉み上げ の 揉 に「あ」のルビがあるけど,どうして起こるんだろう?
P.143 「“ぱっと見ですが、なかなか素敵にバカっぽい弟さんですね?” って
    褒めてたわよ?」
P.143 「褒めてるんじゃない?なにしろ、あの人的には “君はなかなか大変な
    バカですねぇ” って言うのが最上の褒め言葉なんだから」
P.178  こどもの頃からお前は “変な奴” だと言われ続けてきた。俺はその度に
     “そうかなあ?” と思ってきた。訊いてみるとなんか周りとテンションが
    違うらしい。考えていることや行動原理がおかしいらしい。
     でもまあ、いいかと思って生きてきた。
     大概の場合、俺はいつも上機嫌でいられたし、どういうわけか俺の
    周りにいる人間は俺から言わせると俺以上に変な奴が多かったから(姉貴や
    鎌倉裕之助など)、あんまり気にならなかった。でもまあ、不思議なことに
    そんな俺を妙に気に入って頼ってくれる人も多かった。 “お前は変だから
    良い” とか “変だけど頼りになる” という風に評価して貰えることが
    多かった。そして俺はそんな期待に応えるのが大好きだった。

P.221 『転生少女サジタリウス』
P.234 「わたしはこの沢吹つかさに助けられた。だあれもいないお部屋でわたしは
    来る日も来る日もこの『サジタリウス』を観続けた。何回も何回もビデオに
    とって観続けた。覚えたの。台詞を。何度も何度も。口の中で繰り返して、
    繰り返して台詞を喋った。そうすれば必ず強くなれると信じた。強くなりた
    かったの。このつかさちゃんのように。サジタリウスのように」

P.235 「台詞が、決め台詞(スイートライン)が大好きだった」
     … sweet line は熟語では無いけど,アリのかな?甘い台詞?

P.266 「なっちゃいけない気がした。そういう……少なくともそういうことで悔しさを
     まったく感じない人間は競技者になっちゃいけないって気がしたんだ」

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