石川博品『耳刈ネルリ御入学万歳万歳万々歳』ファミ通文庫

最近,ヘンなのを読んでなかったので試した.
なんか,最初の四半分で慣れてしまう程度のヘン.
ぐちゃ崩しの文体が微妙なところで踏みとどまってる.
気分転換の読み物としてまあまあよかった.

ネタを散りばめてるけど,なんか冴えない感じで
『ラノベ部』みたいにひろって弄りたくなるような愉しみは感じない.

◇メモ
P.32 「おや、ベレンデーイが鳴くよ」
P.33 「ひょっとして野良小便ですか?」
    言い終らない内にナナイに襟首をつかまれていた。見事正解をGRTか?
    「マジで野ションっスか?」
    「黙れ!」
    「外でするなよ。トイレまで我慢しろよ」
    「シャーリックじゃ排泄すべきものをむやみに溜めておくなんて真似はしないよ」

P.34 ナナイが身を低くして、王女様にそっと耳打ちした。
    「ナラー」
    ネルリは一声叫ぶと、飛び上がって手足を広げ、「大」の字を虚空に描いた。
    大いに怒っていることを表しているのか、はたまた便の二択に対する答か。

P.82 「センテンスの最後は息を詰まらせるようにせんか。スイーツ(笑)パスタ(笑)
    ランチ(笑)と読まんか。なぜそうなるのか説明せい。

P.82 「『恋枕』の物尽くし章段は、作者のMurasakiがライバル関係にあった
    SAYの流行に影響されやすい性格を揶揄するために書いたものです。
    ですから語句の終わりに嘲笑喉音を入れます。」

P.116 (そうだよ、あんなかわいい子が女のこのはずないよ)
P.119 そうだ、彼女らが側にいるということは、中身が爆弾だったりナントカ菌の
     粉末であったりする可能性はないということだ。まあ最初からそんな可能性は
     ないのだが、恋する乙女ってテロリストじゃん?だから、ついな……。

P.127 バカな奴だ。女子の部屋(ゾーン)の特異性にまだ気づかんのか。
      …ゾーンというルビはСТАЛКЕРネタ? それとも絶対領域ネタ?

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