6月6日の日記

2009年6月6日 読書
田尾典丈『ギャルゲヱの世界よ、ようこそ! disc2』ファミ通文庫

1巻目が意外に面白かったので2巻目も.
何だか最初のほう,みょうにこそばゆいような
恥ずかしいような妙な感覚ともなって読んだけど
途中からは,それが消えて,独特の緊迫感が
面白い物語世界を作っている.
精神分裂病(統合失調症)の妄想の一つという
既知の人を本物そっくりの偽者と確信する人物誤認の話を
斜めに思い出すような…うにゃらうにゃらしている物語世界が
ちょっと面白かった.精神的にゆとりがないと辛いかも.
でも,うにゃらうにゃらはちゃんと収束するので心配要らない.

◇メモ
P.53 彼女たちの思考回路には、何か未知のコンデンサか何かが
   ついているとしか思えない。   …何でコンデンサ?
P.57 名前を読んだ瞬間、彼女は俺の胸へと飛び込むように抱きついてきた。
       …8年ぶりに会っていきなりこれはなかろうて.

P.69 「そうだっけ?忘れちゃったなー。でも、味は覚えてるよ。懐かしいなあ……」
   一口飲んでから、首を傾げてこんなことを言ってくる。昔から同じ麦茶の
   パックを使ってるからなぁ。珍しい味というわけではないはずだけど。

P.297 「……佐崎は、今の俺を見ていない」

コメント

お気に入り日記の更新

最新のコメント

この日記について

日記内を検索