実際の地図をつくる理系少女風味の成分たっぷりの中に
マリみて『未来の白地図』風の夢見少女を少々の王女と
そういう感じで始まるので，ほんわかした物語と思ったら
遠山の金さんみたいな王女が素敵な仲間に助けられて
なかなか凄いことやってのけるファンタジーなのだった．
期待したのと方向性が随分違ったけれど面白かった．
でも，「星図」「詠み」というのは看板に偽りありだろ～？
もしかして，その成分が本の製作過程で削られちゃった？
後半の大仕掛けのあたりで導入できそうだけど…．
一迅社文庫だけどあの読み難いフォントではない．
◇メモ
P.20 円匙（えんし） …調べたら，陸軍用語の「えんぴ」が誤読なのだそうで．（笑）
P.24 犬神コボル …あまり深く設定してるわけじゃないようだ．
P.36 吟遊詩人（スカルド）
P.36 オルク，エルフ，ニブル，トロル …これらも同様．
P.76 「この文字……旧ゾッド語？」 zodiac からの造語かな？
P.115 吟遊詩人（スカルド） …これは，いちおう踏まえてる様子．
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B9%E3%82%AB%E3%83%AB%E3%83%89%E8%A9%A9
P.185 「これ、旧ゾッド語だわ」
P.188 「昨夜、星を見たときにね」 …星出たのこれだけ？ 観てるの大気だし．
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