森博嗣『トーマの心臓 Lost heart for Thoma』ダヴィンチブックス

萩尾望都の『トーマの心臓』へのオマージュだろうが
どんなものか気になって読んだ.悪くはないけど…….

最初の『F』から十冊くらい読んで追うの止めてて.
原作の良さを壊してはいないけれど……う~ん.
森博嗣のややひんやりして割合透明感のある世界で
『トーマの心臓』の主題を描くとこうなりますよ,というとこで
生命感が希薄なのはこの世界ゆえ仕方ありませんね,と.

◇メモ
P.256 「ゲーテだよ」教授は答える。「彼は、ニュートンを嫌っていた。科学や工学が
    世界を支配することを恐れていた」

ゲーテの『色彩論』本編を通読していないので断言はできないが
科学や工学が~というのはちょっと違う気がする.

この関連で,手頃で簡単な読み物
『色彩心理学入門-ニュートンとゲーテの流れを追って-』(中公新書 1169)
この本の中にある面白い実験の話

◇ゲーテの『色彩論』にある実験
http://felis.diarynote.jp/200910221717323866/

コメント

nophoto
Lilian
2014年4月14日10:54

That’s an apt answer to an insrteeting question

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