11月17日の日記

2009年11月17日 読書
土屋つかさ『放課後の魔術師 (4)ワンサイド・サマーゲーム』角川スニーカー文庫

バトルがあってもなんとなく安心して読めるシリーズだが
この巻はそれもなく,とてもとてもノンビリした気分.
いや,しかし,何といっても鏑木倫が好いな~.(笑)

◇メモ
P.76 「――すごい格好だね」
   「お褒めいただき光栄です」
   いや、別に褒めていないけど……。鏑木倫は笑みを絶やさずに続けた。
   「なにも制服を校則通りに着こなす事だけが、他の生徒への規範を示す
   手段ではないと思うのですが、いかがですか?」
     …う~ん,ここでは気づかなかったよ.

!!! 未読の人はこの読み難くしたとこを読むと損するからね~ !!!
P.124 僕は鏑木倫に囁いた。
    「約束は果たしたから、誤解を解いてくれない?」
    鏑木倫は至近距離で目を細め、艶のある声で囁き返した。
    「もう誤解じゃなくても私は構いませんよ?」
    「いやちょっと待ってよ!?」
    「そこ!なにをコソコソとしているんですか!」
    播機さんが叫ぶ。僕はなんとか体をよじって播機さんの方を向いた。
    「いや、播機さん。さっきも言ったけどこれは誤解で――」
    「なにが誤解だって言うんですか!いやらしい!」
    「いやらしいって……、いや、あのね?」
    「ああ、もうっ!」
    播機さんは目を吊り上げ、ビシッっと僕たちを指さして叫んだ。
    「だいたい、その子は誰なんですか!先生とどういう関係なの!?」
    え?意外な質問に僕はキョトンとする。鏑木倫は笑顔のまま。
    「ええと、関係もなにも、鏑木倫くんだけど?播機さんのクラスメイトの。
    知ってるでしょ?」

P.125 (挿絵)
P.126  一瞬目をパチクリさせていた播機さんは、更に目つきを鋭くした。
    怒髪天を衝くという感じで再度叫ぶ。
    「冗談はやめてください!私の知っている鏑木倫君は、男子生徒です!」
    なぜ会話が噛み合わないのだろうか。僕はゆっくりと説明した。
    うん,だから、この子が、君の知っている鏑木倫君だよ。男子生徒の」


P.128 「私、女装が趣味なんです。この通り、似合いますから」
    沈黙。彼は構わず続けた。
    「高校というのは面白い所でして、知らない生徒を見ても『違う学年の人だろう』と
    考えて、誰も気にしない。だから時々、生徒会室で着替えて、こうして遊んでいるわけ」


P.271 TVでタレントとかが温泉に入る時もタオルを巻いているけど、あれもTV用の格好。
    女の子だって、温泉に入る時は一糸まとわぬ姿になるのだ。

P.292 私はさっき着替えたまま、白の浴衣と紺の羽織の格好、旅館備え付けの物で、
    羽織の柄がシンプルだけど可愛い。
    「そういえば、羽織って『ちゃんちゃんこ』とも言いますよね。『ちゃんちゃんこ』って
    どういう意味ですか?」
    「羽織とちゃんちゃんこは別の物だよ。特に語源とかは無いみたいだね」

   … ちゃんちゃんこには袖が無い,と言わせていないのは衆知と考えてかな.
    しかし,羽織かぁ……ずっと,『丹前』と思ってたし呼んでいたけれども,
    広辞苑みると綿入れでないのは羽織のようだな.ふむふむ.

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