12月31日の日記

2009年12月31日 読書
杉井光『剣の女王と烙印の仔 2』MF文庫J

なかなか凄絶な物語.杉井光作品にしては
何となく読み難さをともなう気がするけれど
一つは凄惨さの辛さ,そして新しい文体?か.
『話してくれなかった』 が「はなしてくれなかった」か
「はなししてくれなかった」か,読んでいて迷う.
どうも「はなしてくれなかった」らしいのだけど
色々な部分の固め表現などとあいまって
無造作に読もうとするとつっかえてしまいがち.

あと,物語世界が複雑というか別世界設定で
これの全体が見渡せるまでが大変だったとも.
この2巻の後半から,情緒を揺する場面も増え
展開が楽しみになってきた.

◇メモ
P.192 そのときクリスはぞくりと背筋になにかの気配を感じて、窓を振り返った。
    外の暗闇に、一筋の銀色の光が走ったのが見えた気がした。

P.224 ジュリオは宿の屋根にひそんでそれを盗み聞きしていたのだ。

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