浅間山縦走

2010年5月4日 山日記
浅間山縦走
浅間山縦走
浅間山縦走
中学生の林間学校で,浅間山登山があって
火口付近を歩いたのだけど記憶曖昧.
ふと気づいたら火山活動が活発になっていた.

以前に警戒レベルが下がったとき,そのまま続くものと思って
後回しにしてたら,すぐに跳ね戻って……
長いこと長いこと2とか3をうろちょろしやがって~.

警戒レベルが1になったので早速歩いてきた.

平成22年4月15日11時00分に
<浅間山に噴火予報(噴火警戒レベル1、平常):警報解除を発表>
気象庁 噴火予報・警報 第1号
http://www.jma.go.jp/jp/volcano/306-20100415110000-40.html
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◇追記 上のurlがなくなって,同内容がつぎのところにあった.
火山名 浅間山 噴火予報:警報解除
平成22年4月15日11時00分 気象庁地震火山部
http://www.seisvol.kishou.go.jp/tokyo/STOCK/volinfo/VJ20100415110052_306.html
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事前にガイドブックなど調べたけれど……マトモな情報はない.
いや,駄目というより,中学生の林間学校付随の遠足でもって
登らせてしまうようなところだから山のガイドでもなかろう,かと.

で,中学のとき歩いたコースも記憶にないので,ま,行ってみて
気の向くままにコースを選ぼうと思って車坂峠へ.

連休中だというのに佐久平駅でバスに乗り込んだのはわたし一人.
運転手氏に尋ねたら,前日は十数人いたので,十人くらいいるかと思ったと.
小諸駅で少々乗ってきたけれど……バス利用で登る人は少ないのかな.

車坂峠から歩き出して間もなく残雪が断続するようになって
一応,6本爪アイゼンとストックを用意したけれども要らない.
%ストックは先で少々急な雪面で数回使ったのと,後の砂礫斜面で重用.

のどかにたらたら歩いていったら,エアリアマップに避難小屋とある
「避難ごう」という蒲鉾型の施設.(壕くらい漢字でいい気もするが)

もう少し行くと,初老夫婦が休憩していて……目の前に浅間山がど~ん.
写真を撮って左に折れて先に進んだら,まもなくトーミの頭.
ここで眺めた黒斑山・蛇骨岳・仙人岳・鋸岳の並びに誘われたので
草すべりは先送りにして稜線漫歩に.
浅間山というか前掛山というかの姿を眺めながら進むのが楽しい.

黒斑山の山頂のすぐ手前に浅間山監視カメラ画像
http://www.sakuken-asama.jp/
のカメラが立っている.ここからの姿も綺麗.(一枚目の写真)
翌日以降,web画像みたら残雪が一気に溶け消えたのがわかった.

で……Jバンドで賽の河原に降りて前掛山の大斜面に取り付く.
ここが……ちょうど雪解け末期で登山道がぐじゃぐじゃずるずる.
ま,どうせ,とノンビリ登り続けていけば上にあがれるわけで
かまぼこ型の避難壕が2つ並ぶところに出る.

少々腹ごしらえしたあと,先ずはと前掛山の頂上に向かう.
ほどなく浅間山の標柱が立つ前掛山山頂.(二枚目の写真)

浅間山を眺めたり背後を眺めたりしたあと東端にあるロープの先を少々覗く.
『下山は小諸口へ』と書いてあるが……この先は地形図通りの崖なんだけど.
でも,眼下には浅間山の火口付近から降りてくる登山道が広い道に繋がって
すぐ下を通るように見えているので……降りようとする残念な子もいるのか?

避難壕の所まで戻って……
浅間山の活動状況……噴火の可能性は低い.噴煙ほとんど無し.
そして,浅間山は二酸化硫黄(SO2)こと亜硫酸ガスが主体で硫化水素もあるが
いずれにせよ,当日4日の天気図から予想する風,実際に感じる風など考えて……

かつて登ったときの記憶が何だったか確かめたいから再訪してみよう,と.
ま,行く前から状況判断してと,諸情報を確認してたわけですが.

ちなみに,『1』とは
|【レベル1(平常)】:火口内等への立入規制。
| (注:避難や規制の対象地域は、地域の状況や火山活動状況により異なる)
行政的に安全をみてかどうかは不明ですが500mまで規制が……地域の状況.

で…… 行ってみたら,規制されてないところほどではないものの
登山道は良く踏まれていて,どちらも,先日の警報解除からではなさそう.

そして,ン十年ぶりの山頂.うろ覚えだが……前回はガスっていたのかな.
初めて観るという印象が強く,火山らしい火口というと捻りなさすぎだけれども
ま,そういう真っ直ぐな感想を言いたくなる立派な火口壁であり
所々から噴気が出ているのが確かに活火山だというのを感じさせる.

しばらく火口壁を観望して楽しんだ後,昔から気になっていた東斜面へ.
上のほうは地形図にある登山道通りで,すぐ下から幅が広くなっている.
別に立派な道を作ろうとしたとかではなく,無限軌道車を用いて
観測機器を運んだりしたから,ということだろうし,登山道と重なるのは
理にかなったところに登山道があったということかと.
外れたところも歩けないことはないが締まっていないザクザクなので
無限軌道車の軌跡を辿って東へ向かう.

県境の尾根のあたりで複数の軌跡が交錯していて……
あまり考えずに,辿ってきたまま進んだら徐々に左に折れて方向が外れ
かなり登るようになるので……障害物を越えるための迂回にしては長すぎ.
そこで,引き返していろいろみると交錯したあたりに何ヶ所かケルンがあり
古い登山道の跡らしいものも見つけたのでそちらに行く.
いってみると道形らしいけれど……ザクザクして,踏まれないので緩んだのか
もとから締まらない場所なのか,道でないところほどゆるくもないけれど…….
そのうちに無限軌道車軌跡と接近して並行するようになったので
歩きやすさでそちらに乗り換えて辿る.

ある程度進んで……傾斜がややきつくなったら徒歩には歩き難い斜面.
適宜,左右にジグザグしてみたりもするけれども,けっこう草臥れる.

小浅間山のそばで落葉樹の林の中に入って長閑な雰囲気になり
しばらくいくと立入禁止の札でふさがれたところに出る.
そこから先は,小浅間山登山者のために使われている歩きやすい林道.

時間を気にしないで遊び歩いてきて…… 峰の茶屋からの終バスを逃した.
中軽井沢駅まで歩き……2時間25分で辿り着けた.

地形図をみて,何となく楽しみにいていた浅間山東斜面だが
景色の大きさが好いものの,あの歩き難い火山灰ザクザクは
そのままでは一般向けになりそうもないので火山活動が更に沈静化しても
整備されるような種類ではないだろうな,という気がする.

歩いた直後で草臥れてるからだけではなく,一回で満腹,再訪要らない気分.
小諸側から登って降りるのは,また近いうちに行きたいなと思う素敵な山だが.

後で,googleearth にて該当箇所を確認してみようとしたら……
噴煙が立派な写真で,ありゃ,何年前の写真だ?状態.
そして,無限軌道車軌跡は綺麗に一本東西に通るのみ.

浅間山は活火山なので,先に記した気象庁のを盾にとる気はないけど
火口から500mという線引きで,危険度がどう違うかは考えてみていいかも.

ただ,あくまでも,活火山.
http://www.city.komoro.nagano.jp/www/contents/1233531142855/index.html
ここで用いられている『自己責任』は,役所は責任取れません,とも読めるけど
歩こうと思う人の自己責任なんだから「金魚の糞」人種は行っちゃ駄目ですよ~.

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