蒼山サグ『ロウきゅーぶ!〈3〉』電撃文庫
際物的な設定なのに,真っ直ぐな青春モノしてて面白い.
半年に1冊くらいかとボケッとしてて4巻を先に読んでしまった.
http://felis.diarynote.jp/201004121835006996/
この内容をみると……読み終えても気にしていなかった.
でも,まぁ,一応読んでおこうと読んでみた3巻もよかった.
4巻冒頭が,少し唐突に思えたけれども,充分にアリと思うが
この3巻から読んでいれば……すごく平易になるな.
ちょっと気になったのは,191頁からの三沢家に葵が闖入する場面.
和解後との落差を演出しようとしているんだろうけど,やりすぎな感じ.
あそこまでやらかしたら昴も本気で起こって一度喧嘩しないことには
どうにも収まりがつかない気がするんだけどなぁ…….
◇メモ
P.279 「よーし。じゃーちょっと、泳いでみてくださいな。――昴、私見てるから、
愛莉ちゃんの手、引っ張ってあげて」
「あいよ」
言われるままに、俺は愛莉の手を引き愛莉は水面を蹴る。
……が、ほんの数秒で身体の軸が沈み、プールの底に足が着いてしまった。
「はう……いつも……こうなってしまうんです。……なにが、ダメなんだろう」
がっくりと項垂れる愛莉。が、葵は得心がいったように頷き、俺と愛莉を
交互に見て促す。
「なるほどね。おし、じゃあ今度は……これでもう一回」
「ひゃう!?」
と、葵は愛莉の腰に手を回し、水中で抱き上げるように身体を密着させた。
この状態だと葵の手が浮き輪みたいに支えになるので、当然ながら沈みはしない。
「愛莉ちゃん、今、私の手に腰が乗っかってるでしょ。これだと上半身が
浮きすぎなんだ。もう少し思い切って、少しずつ底に向けて潜るようなつもりで
肩を沈めてみて。それくらいで、ちょうど前に進むはずだから」
「……え、ええっ」
「大丈夫、怖くないよ。私が腰支えてるし、昴が手を引いてる。絶対に
溺れさせたりしない。……それにさ。さっき、私のシュートブロックした時のこと
思い出してみて。あれに比べたら、ちょっと水に潜るくらい何でもないって」
「……あ。……はいっ!」
なるほど、足の動かし方ばかりに気をとられていたが、身体の指向か。
それは盲点だった。
こんな風に触診できれば気づいたかもしれないが、男の俺には難しい話だしな。
際物的な設定なのに,真っ直ぐな青春モノしてて面白い.
半年に1冊くらいかとボケッとしてて4巻を先に読んでしまった.
http://felis.diarynote.jp/201004121835006996/
この内容をみると……読み終えても気にしていなかった.
でも,まぁ,一応読んでおこうと読んでみた3巻もよかった.
4巻冒頭が,少し唐突に思えたけれども,充分にアリと思うが
この3巻から読んでいれば……すごく平易になるな.
ちょっと気になったのは,191頁からの三沢家に葵が闖入する場面.
和解後との落差を演出しようとしているんだろうけど,やりすぎな感じ.
あそこまでやらかしたら昴も本気で起こって一度喧嘩しないことには
どうにも収まりがつかない気がするんだけどなぁ…….
◇メモ
P.279 「よーし。じゃーちょっと、泳いでみてくださいな。――昴、私見てるから、
愛莉ちゃんの手、引っ張ってあげて」
「あいよ」
言われるままに、俺は愛莉の手を引き愛莉は水面を蹴る。
……が、ほんの数秒で身体の軸が沈み、プールの底に足が着いてしまった。
「はう……いつも……こうなってしまうんです。……なにが、ダメなんだろう」
がっくりと項垂れる愛莉。が、葵は得心がいったように頷き、俺と愛莉を
交互に見て促す。
「なるほどね。おし、じゃあ今度は……これでもう一回」
「ひゃう!?」
と、葵は愛莉の腰に手を回し、水中で抱き上げるように身体を密着させた。
この状態だと葵の手が浮き輪みたいに支えになるので、当然ながら沈みはしない。
「愛莉ちゃん、今、私の手に腰が乗っかってるでしょ。これだと上半身が
浮きすぎなんだ。もう少し思い切って、少しずつ底に向けて潜るようなつもりで
肩を沈めてみて。それくらいで、ちょうど前に進むはずだから」
「……え、ええっ」
「大丈夫、怖くないよ。私が腰支えてるし、昴が手を引いてる。絶対に
溺れさせたりしない。……それにさ。さっき、私のシュートブロックした時のこと
思い出してみて。あれに比べたら、ちょっと水に潜るくらい何でもないって」
「……あ。……はいっ!」
なるほど、足の動かし方ばかりに気をとられていたが、身体の指向か。
それは盲点だった。
こんな風に触診できれば気づいたかもしれないが、男の俺には難しい話だしな。
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