9月5日の日記

2010年9月5日 読書
角野栄子『魔女の宅急便〈その3〉キキともうひとりの魔女』福音館創作童話シリーズ

少し,危なっかしい運びもあるけれども
一冊の物語としての流れがしっかりしてきた.
キキ16歳のお話だけども,著者のもう少し歳経ての
色々な経験を反映して描いたんじゃないか?
そんな気分が漂ったりして面白かった.
別の言い方すると,少女小説を混ぜた童話という感じ.

◇メモ
P.13 ジジはそこにねそべって、桃色の舌をつきだすと、空気のなかから
   なにかをすいとるように口をぺちょぺちょと動かしています。
   …少し前に,ネット動画で話題になってたっけなぁ……
     猫と親しく暮らしたことあれば知っている仕草なのだけど.

P.248 「……だって、決まりだから、決まってるのよ」
    「自分で決めてるだけでしょ。そうやって、自分を見せびらかすために、
    心によろいを着せてるのよ」
    「よろい……?」
    キキはまゆをひそめました。
    「そう、きつーいブラジャー……」 ケケは投げつけるようにいうと、自分の
    言ったことがおかしくって笑いだしました。「どうしてあたしがやっちゃあ
    いけないのよ。どうして?みんな、よろこんでるじゃないの。キキの仲良しの
    とんぼさんだって、とびあがってよろこんでいたわよ。飛んだ、飛んだ、
    もどってきたって。ほら、きょうもこれくれたのよ。見せてあげる」

    …この辺りだけ,改行をしないで地の文に埋め込んでいるのは何故かな.
      大事なことだから三回~,じゃないけど,大事なことだから風味変えました?

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