11月9日の日記

2010年11月9日 読書
哀川譲『俺と彼女が魔王と勇者で生徒会長』電撃文庫

人間と人外が共存する世界設定の中で
ハイパーな幼馴染との絡みを下敷きにして
賑やかで騒々しい面々が繰り広げる青春物.
語り方が良く感情移入しやすくて大いに楽しんだ.

実は,書店に並んだときちょっと立読みして戻した.
| 『バカとテストと召喚獣』などと類似する文章が見受けられる
とされて,絶版回収となったというので読んでみた.
公式謝罪 http://dengekibunko.dengeki.com/notice/index2.php
比較を並べたサイトなどをみると,細かい部分で『そのまま』とか
問題なしとはいえないけれども,物語として大事な部分については
立派な独自性を発揮していて,セリフを借りてしまった位の印象.
ま,あとがきに大好きな作品の名を上げて騒いでいれば
門前の小僧習わぬ~,みたいなものとして,何もなかった気もする.

まぁ,数文字の語句でキャラが立ってる例もあるから一概に言えないが
このくらいなら,作品としての価値がなくなるものではないと思う.

書店からは消えたけど図書館などで読めるのでお勧め.
著者には,将来,問題部分書き直しで再び出して欲しいと願う.

◇メモ
P.37 おっかしいなー。慣れれば結構できるんだけどなー。脳内将棋。
   …将棋知らないから判らんけどそういうもの?脳内囲碁できる人もいるだろうな.
     わたしは五路盤問題集すら脳内では辛いからな~.
P.90 「生徒が困ってたら助けるし、間違ってれば叱る。それに人間も人外も関係ねえだろ」
P.147 「人間のくせに人外を助ける魔王……いえ、どちらかと言いますと
     人間にも人外にも平等に接する魔王、ですわね」
P.191 「貴方は以前、わたくしに言ってましたわ。人外とか人間とか、そんなものは
     関係ないと。生徒会長として生徒を助けるのは当然のことだ、と」

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