1月9日の日記

2011年1月8日 読書
入間人間『嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん10 終わりの終わりは始まり』電撃文庫
求めたとき,あぁ,終わってしまうのだなぁ,と.
「それでも生きていく」……そういう種類の力の源を
もたらしてくれるかもしれない物語と捉えていて…….
けっこう,怯えながら読み始めて,この巻独特の語り口に
目一杯暗黒で残酷な結末かもしれないなと思ったけど
うん,こういうのもアリなのかな,というところに着地.
まーちゃんの迷い無い判断と行動で一応納得かな.
そう,「らしさ」を煌かせた印象があったから.
そして,みーくんの最後の嘘が物語全体の締め括りとして素晴らしい.

さて,すこし時間おいて読み返したときどうなるかな.

◇メモ
P.55 懺悔室について詳しく知りたかったら『岸辺露伴は動かない』を読んで頂くとして
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B2%B8%E8%BE%BA%E9%9C%B2%E4%BC%B4%E3%81%AF%E5%8B%95%E3%81%8B%E3%81%AA%E3%81%84_-%E5%85%AD%E5%A3%81%E5%9D%82-
P.109 界王様の修行はやっぱり厳しい?
    …ドラゴンボールかいな.
P.122 格安に済ませようと大盛りご飯に、イカリングの小皿を取った。
     …違和感感じたら,○○だから,というわけ?か.
P.124 秋の虫がそこかしこで鳴いていて、歩く度、茶色い虫が飛び交っていないかと
    宙に目を泳がせる。残念なことに浮かんでいるのは、なんか白い糸くず
    みたいなやつだ。
    …飛蚊症かいな.
P.125 かいしょうこ、と絵本だからか平仮名で書いてあるけど、女流小説家のはずだ。
    デビュー作だけ読んだことがある。人を煙に巻くことを目的としたような、
    小難しい表現ばかりが目につく作風で、僕は好きになれなかった。
P.145 「私、こっちのみーくんがいい」
P.145 僕も震えていた。洪水が身体の中で起こる。がらがらと足元から、すべてが
    崩れ落ちるような爽快感。
     座っているはずなのに地面は傾き、地平線が歪む。ぐにゃぐにゃと常識は
    波打ち、夜がバラバラと切り裂かれたように、出所不明の光がチカチカと
    目の中を探り回る。様々なものが歪曲する中、マユと、その手にある包丁だけが
    真っ直ぐに伸びていた。確かなものだった。
P.146 でも僕はそんな菅原の死に際より、なにより、先程のマユの言葉に
    翻弄されていた。僕の脳まで掻き回されているみたいで、明確な答えは
    なにも出ないし、具体的な意見の一つも出やしない。だけど渦巻く脳の色は
    暖色系で、拒否感や嫌悪感をどこかへ吹き飛ばし、花でも咲き乱れそうに
    うずうずしている。弾ける脳細胞の感触が、ぷちぷちと心地よかった。
     ああ、ぼかぁ幸せだぁ。

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