入間人間『嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん10 終わりの終わりは始まり』電撃文庫
求めたとき,あぁ,終わってしまうのだなぁ,と.
「それでも生きていく」……そういう種類の力の源を
もたらしてくれるかもしれない物語と捉えていて…….
けっこう,怯えながら読み始めて,この巻独特の語り口に
目一杯暗黒で残酷な結末かもしれないなと思ったけど
うん,こういうのもアリなのかな,というところに着地.
まーちゃんの迷い無い判断と行動で一応納得かな.
そう,「らしさ」を煌かせた印象があったから.
そして,みーくんの最後の嘘が物語全体の締め括りとして素晴らしい.
さて,すこし時間おいて読み返したときどうなるかな.
◇メモ
P.55 懺悔室について詳しく知りたかったら『岸辺露伴は動かない』を読んで頂くとして
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B2%B8%E8%BE%BA%E9%9C%B2%E4%BC%B4%E3%81%AF%E5%8B%95%E3%81%8B%E3%81%AA%E3%81%84_-%E5%85%AD%E5%A3%81%E5%9D%82-
P.109 界王様の修行はやっぱり厳しい?
…ドラゴンボールかいな.
P.122 格安に済ませようと大盛りご飯に、イカリングの小皿を取った。
…違和感感じたら,○○だから,というわけ?か.
P.124 秋の虫がそこかしこで鳴いていて、歩く度、茶色い虫が飛び交っていないかと
宙に目を泳がせる。残念なことに浮かんでいるのは、なんか白い糸くず
みたいなやつだ。
…飛蚊症かいな.
P.125 かいしょうこ、と絵本だからか平仮名で書いてあるけど、女流小説家のはずだ。
デビュー作だけ読んだことがある。人を煙に巻くことを目的としたような、
小難しい表現ばかりが目につく作風で、僕は好きになれなかった。
P.145 「私、こっちのみーくんがいい」
P.145 僕も震えていた。洪水が身体の中で起こる。がらがらと足元から、すべてが
崩れ落ちるような爽快感。
座っているはずなのに地面は傾き、地平線が歪む。ぐにゃぐにゃと常識は
波打ち、夜がバラバラと切り裂かれたように、出所不明の光がチカチカと
目の中を探り回る。様々なものが歪曲する中、マユと、その手にある包丁だけが
真っ直ぐに伸びていた。確かなものだった。
P.146 でも僕はそんな菅原の死に際より、なにより、先程のマユの言葉に
翻弄されていた。僕の脳まで掻き回されているみたいで、明確な答えは
なにも出ないし、具体的な意見の一つも出やしない。だけど渦巻く脳の色は
暖色系で、拒否感や嫌悪感をどこかへ吹き飛ばし、花でも咲き乱れそうに
うずうずしている。弾ける脳細胞の感触が、ぷちぷちと心地よかった。
ああ、ぼかぁ幸せだぁ。
求めたとき,あぁ,終わってしまうのだなぁ,と.
「それでも生きていく」……そういう種類の力の源を
もたらしてくれるかもしれない物語と捉えていて…….
けっこう,怯えながら読み始めて,この巻独特の語り口に
目一杯暗黒で残酷な結末かもしれないなと思ったけど
うん,こういうのもアリなのかな,というところに着地.
まーちゃんの迷い無い判断と行動で一応納得かな.
そう,「らしさ」を煌かせた印象があったから.
そして,みーくんの最後の嘘が物語全体の締め括りとして素晴らしい.
さて,すこし時間おいて読み返したときどうなるかな.
◇メモ
P.55 懺悔室について詳しく知りたかったら『岸辺露伴は動かない』を読んで頂くとして
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B2%B8%E8%BE%BA%E9%9C%B2%E4%BC%B4%E3%81%AF%E5%8B%95%E3%81%8B%E3%81%AA%E3%81%84_-%E5%85%AD%E5%A3%81%E5%9D%82-
P.109 界王様の修行はやっぱり厳しい?
…ドラゴンボールかいな.
P.122 格安に済ませようと大盛りご飯に、イカリングの小皿を取った。
…違和感感じたら,○○だから,というわけ?か.
P.124 秋の虫がそこかしこで鳴いていて、歩く度、茶色い虫が飛び交っていないかと
宙に目を泳がせる。残念なことに浮かんでいるのは、なんか白い糸くず
みたいなやつだ。
…飛蚊症かいな.
P.125 かいしょうこ、と絵本だからか平仮名で書いてあるけど、女流小説家のはずだ。
デビュー作だけ読んだことがある。人を煙に巻くことを目的としたような、
小難しい表現ばかりが目につく作風で、僕は好きになれなかった。
P.145 「私、こっちのみーくんがいい」
P.145 僕も震えていた。洪水が身体の中で起こる。がらがらと足元から、すべてが
崩れ落ちるような爽快感。
座っているはずなのに地面は傾き、地平線が歪む。ぐにゃぐにゃと常識は
波打ち、夜がバラバラと切り裂かれたように、出所不明の光がチカチカと
目の中を探り回る。様々なものが歪曲する中、マユと、その手にある包丁だけが
真っ直ぐに伸びていた。確かなものだった。
P.146 でも僕はそんな菅原の死に際より、なにより、先程のマユの言葉に
翻弄されていた。僕の脳まで掻き回されているみたいで、明確な答えは
なにも出ないし、具体的な意見の一つも出やしない。だけど渦巻く脳の色は
暖色系で、拒否感や嫌悪感をどこかへ吹き飛ばし、花でも咲き乱れそうに
うずうずしている。弾ける脳細胞の感触が、ぷちぷちと心地よかった。
ああ、ぼかぁ幸せだぁ。
Tweet
|

コメント