アサウラ『ベン・トー 6 和栗おこわ弁当310円』集英社スーパーダッシュ文庫
前巻が短編集だったせいか,とても充実感あった.
山木柚子とビッグ・マムと槍水茉莉花という
この巻で出てきたキャラがそれぞれによくて
いや,ビッグ・マムはアサウラらしいってだけだけど
なかなかに楽しく読んだ.
◇メモ
P.15 スルーア
何かと思ったら,F.F.かいな.http://wiki.ffo.jp/html/18730.html
P.42 スルーア。またの名を亡者の群れホースト。本来のそれは罪を許されなかった
死者たちであり、彼らは毒矢を使い家畜等を射殺してしまう化け物なのだという。
そして不思議な能力として、彼らに命じられた者はそれに逆らうことが出来ずに
ついていってしまうんだとか。
そんな話を僕は月明かりの差し込む部室で、先輩から聞かされる。
P.138 『彼女は』 ここだけ「は」がついて伏線かと思ったがtypoのようだ.
P.214 ステーキ弁当。あの肉厚さ、サシの入った和牛という素材からして上等な
ものだが、それ以上に弁当としての仕上げ方が見事だった。醤油ベースで
山葵の風味たっぷりなソースと、本来は刺身などにつけられる山葵のパック。
カットされた肉にソースをぶっかけ、山葵をちょんとそこにつけて食べる。
前歯だけで噛み切れる柔らかさと、その時に溢れ出る肉汁がたまらない。
しかも山葵の刺激が肉の脂を重くせず、同時に脂が山葵の強すぎる刺激を
押さえ込む。だから口に入れた瞬間はかすかにツンとくるのだけれど、すぐに
肉の脂が口を満たすので、鼻をつんざくような強烈な刺激には至らず、ただただ
山葵の風味と肉の旨味だけを堪能できる。
また『彼女』が驚いたのはステーキの下にあった葉っぱだ。てっきりただの
飾りとして適当な葉物を敷いたのだと『彼女』は思っていたが、実は山葵の
葉だったのだ。これが肉の下にあり、電子レンジで温められるとその葉の上品な
山葵の風味が自然と肉に移り、同時に蓋がしてあるため弁当全体にその香りが
行き届く。そしていざ食べようと蓋を開けた瞬間、それが食べ手の顔を覆うような
湯気となって鼻腔と胃を刺激するという信じられない効果を生んでいた。
P.222 電器工作部手作りの懐かしい“ビリビリ棒”などという変わり種まである。
……今の小中学生にはわかるんだろうか。
??
P.290 「その時、僕は気づいてしまったんだ。ガリー・トロットの名の由来をね。僕の
意識はもうそこにしかいかなかったよ……そう、柚子はノーブ――」
P.329 「恐らくだが、それに狼として半額弁当を求める気持ち、腹の虫の加護が
加算されてあの実力を発揮していたのだろうな。話でしか知らないが、確か、
ガリー・トロットの名が付いたのはマムの店を縄張りにしてからだろう?」
柚子は信じられないという顔で、先輩の問いかけに頷いた。
前巻が短編集だったせいか,とても充実感あった.
山木柚子とビッグ・マムと槍水茉莉花という
この巻で出てきたキャラがそれぞれによくて
いや,ビッグ・マムはアサウラらしいってだけだけど
なかなかに楽しく読んだ.
◇メモ
P.15 スルーア
何かと思ったら,F.F.かいな.http://wiki.ffo.jp/html/18730.html
P.42 スルーア。またの名を亡者の群れホースト。本来のそれは罪を許されなかった
死者たちであり、彼らは毒矢を使い家畜等を射殺してしまう化け物なのだという。
そして不思議な能力として、彼らに命じられた者はそれに逆らうことが出来ずに
ついていってしまうんだとか。
そんな話を僕は月明かりの差し込む部室で、先輩から聞かされる。
P.138 『彼女は』 ここだけ「は」がついて伏線かと思ったがtypoのようだ.
P.214 ステーキ弁当。あの肉厚さ、サシの入った和牛という素材からして上等な
ものだが、それ以上に弁当としての仕上げ方が見事だった。醤油ベースで
山葵の風味たっぷりなソースと、本来は刺身などにつけられる山葵のパック。
カットされた肉にソースをぶっかけ、山葵をちょんとそこにつけて食べる。
前歯だけで噛み切れる柔らかさと、その時に溢れ出る肉汁がたまらない。
しかも山葵の刺激が肉の脂を重くせず、同時に脂が山葵の強すぎる刺激を
押さえ込む。だから口に入れた瞬間はかすかにツンとくるのだけれど、すぐに
肉の脂が口を満たすので、鼻をつんざくような強烈な刺激には至らず、ただただ
山葵の風味と肉の旨味だけを堪能できる。
また『彼女』が驚いたのはステーキの下にあった葉っぱだ。てっきりただの
飾りとして適当な葉物を敷いたのだと『彼女』は思っていたが、実は山葵の
葉だったのだ。これが肉の下にあり、電子レンジで温められるとその葉の上品な
山葵の風味が自然と肉に移り、同時に蓋がしてあるため弁当全体にその香りが
行き届く。そしていざ食べようと蓋を開けた瞬間、それが食べ手の顔を覆うような
湯気となって鼻腔と胃を刺激するという信じられない効果を生んでいた。
P.222 電器工作部手作りの懐かしい“ビリビリ棒”などという変わり種まである。
……今の小中学生にはわかるんだろうか。
??
P.290 「その時、僕は気づいてしまったんだ。ガリー・トロットの名の由来をね。僕の
意識はもうそこにしかいかなかったよ……そう、柚子はノーブ――」
P.329 「恐らくだが、それに狼として半額弁当を求める気持ち、腹の虫の加護が
加算されてあの実力を発揮していたのだろうな。話でしか知らないが、確か、
ガリー・トロットの名が付いたのはマムの店を縄張りにしてからだろう?」
柚子は信じられないという顔で、先輩の問いかけに頷いた。
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