5月9日の日記

2011年5月9日 読書
H.G.Wells 金原瑞人訳『タイムマシン 』岩波少年文庫

読んでいなかったのである.
人気を博した理由が良く判った気がする.
科学を語らないで科学を騙ると受けるのは不変か.(笑)
SFをほとんど読んでないわたしが好きなSF?の
J.G.バラードの長編とかB.オールディス『地球の長い午後』の
遠い先祖のような作品で,存在してくれてありがとう,とも.

『電波女と青春男 SF(すこしふしぎ)版』で真が
これを読んでいて,前川さんの読んでいた
『タイムシップ』を読みたがるエピソードがあって
読んでみようかと思ったから読んだら読めた.
特殊相対論を齧りかけてた子供の頃には読むに耐えないと
感じていたものも読めるようになるもんだ.

ついでに,Science Fiction 的に読む手もあるのだな.
著者の想像力の背景にある書かれた当時の最新科学と
そこからどれだけ飛翔できているかとみると
思考力の実験をみるようで面白いものがある.
見事なまでに地を這う虫してるのだな.
天文学・生物学・化学の範囲で書いていて……
ニッケルと象牙と水晶で作ったというマシンは
錬金術ファンタジーと選ぶところがない.

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