5月30日の日記

2011年5月30日 読書
谷川流『涼宮ハルヒの分裂』角川スニーカー文庫

驚愕を読むために,四年一ヶ月以上ぶりに再読.
せいぜい数ヶ月後を想定して再読させられそうと
書いていたくらいだから,綺麗に忘れてる.(笑)
そして,布石の巻で,まとまった印象は薄い.
http://felis.diarynote.jp/200704092025000000/
しかし,一人称の発言を地の文にしてしまうのは
いまだに違和感あるなぁ.

◇メモ
P.114 「やまざくらっ、咲き染めしよりひさかたの!」
    「あれ?」
    それまで調子よく答えていたハルヒが詰まった。
    「そんなのあった? 誰の歌?」
    鶴屋さんの引っかけ問題への解答は思わぬヤツが出した。本日初めて聞く
P.115 抑揚のない声が、
    「……雲居にみゆる滝の白糸」
    長門はページをめくりつつ、低温な声で付け加えた。
    「源俊頼。百人秀歌」
百人一首: うかりける人を初瀬の山おろしよ激しかれとは祈らぬものを
百人秀歌: 山桜咲きそめしより久方の雲居に見ゆる滝の白糸
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%99%BE%E4%BA%BA%E7%A7%80%E6%AD%8C
P.156 『あたしです。あたしは、わたぁしです』
     いや、ハルヒじゃあるまいし、そんなのは自己紹介とは言えないぞ。
    『そんなぁ』
     と、その声。女のもので、電話越しなので完全に明瞭とは言えないが、
    声の主にどこか朗らかに高揚しているような節回しで、
    『でもいいです。ご挨拶と思ってかけたの。フフ、妹さん、可愛らしいですね。
    あたしもこんな妹が欲しかった。算数ドリル~、フフ。可愛い』
     はて、と思う。聞き覚えはさらさらないが、イントネーションが誰かに似ている。
    普段は絶対こんな声を出さないであろう人間が、この声を演じているような
    感覚だ。だが、いくら俺の音声レコーダーを探っても出てこない。ただ、
    どことなく妹に通じる幼い口調だ、とだけ。
    『先輩の声が聞きたかったんです』
P.163 『キミは聞き手として優秀だよ。適度に利口で、適度にものを知らない。
    怒るなよ。褒めてるのさ。こちらが話す内容を理解してもらえないのは
    話し手にとって面白くないが、最初から知ってる相手に既存の情報を
    伝えても意味がない。その点、キョンならば安心だ。キミはそんな気配を
    持っているんだよ。話しかけやすい体質をしている』
P.214 今まで気づかなかったのは大衆心理に潜む見えない人理論が働いていたか。

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