餓鬼岳~中沢岳(巻く)~東沢岳~東沢乗越~中房温泉
2011年8月13日 山日記
最初はのどかだけれど,樹林帯に入ってからは急登急降下.
中沢岳のあたりはピークがいくつもあってどこがどれ?
そして,けっこう際どいところ歩いたり登ったりするのが連続.
かぶってる岩に抱きついてぶら下がって回り込んで登ったら
上の大岩に番線の残骸があり,昔は補助あったらしいとか
北アルプスの他所なら,補助がつきそうなところが沢山.
あと,時間の割に早く遠くに見えた場所に着くけれど
どう考えてもコースタイムでは進んでいない印象.案の定
東沢岳まで,2時間30分というコースタイムに3時間50分.
登りでぜ~は~いってて決して速くは歩けていないけど
ここまでって……コースタイム設定者凄すぎ,とも.
東沢岳の手前に山頂を巻くよう指し示す道標があり
柱部分に,「ナントカ分岐」と読める気がする跡があるけど
どうも想像つかず.そして,巻く方向の道はすぐに薄くなるので
山頂に向かう道を辿って登ってしまう.
山頂の岩積みの上に,2cm×5cmくらいの小さなアルミ板に
引っ掻いて彫った『東沢岳』のプレートが置いてあった.
そして,東沢乗越へ降りて行く道が曲者.ちょっと降りると
東餓鬼岳方向に曲がって行く踏み跡が3種もあった.
山頂の南西端?から降りて,茂みの下に回り込むのが正解.
最初,回り込んでるのを見落として,他の踏み跡でウロウロ.(笑)
そして,東沢乗越までのコースタイムが40分だけど
上記の件もあって多いに眉唾して,おまけに件の道標には
20分と記してあり,笑うしかないや,これは~.
野趣の濃い道だけど,中沢岳あたりみたいに際どいとこはなくて
どのくらいかかるかな~など思いながら歩いていたら
二人組に出会って,わたしで4人目の遭遇だけど何人に会ったかと.
こちらはこれが初めてですというと,少ないんだな~,など.
東沢乗越から登りで30分くらいだったとのことで,倍はないかと安心.
結局,48分で東沢乗越に到着.水晶岳のそばの東沢乗越が好きで
同名のここがどんなかと思ってたけれど樹林の中の地味な場所.
高瀬川側を見渡すところまで登ってみると違うのかもしれないけど.
さて,東沢乗越に着いたとき二人組がいて,どちらに行くかと思ったら
中房方向で,休憩とか写真とかで前後しながら降りて行く.
なんかザクザクして滑りやすい急斜面をせっせと降りる.
地図では西大ホラ沢出合まで1時間というけれども
40分程で沢の出合.しかし,標識の類はないので不明.
ここで休憩してる単独の人に会う.たぶん,これで件の4人全員.
沢沿いになったり高巻いたりしてしばらくいって……渡るらしい.
ペンキ印が対岸にあり,何カ所か沢の両岸にケルンがあるので
見てみると……水量が少なければ飛び石が並んだような所.
白ペンキより古そうな赤ペンキでは右岸で進めるようなので行って
中州部分をしばらく進んだら,再び渡る場面があり,探したけど諦め
川底の様子と水量から,靴と靴下を脱いで徒渉する.
%足を怪我しやすいから基本的にはやっちゃいけない.
しばらく行くと太いワイヤーが張ってあるので何かと思ったら
細い丸太三本を並べた橋の上流側で手摺になっていた.
そして,再び左岸に行くようペンキ印があり,単独の人が着替えてて
飛び石の間の細い丸太二本を指して「滑りますよ」と.
上流下流を探してみてたら,金剛杖を出してくれて掴まって渡ったら,と.
無理っぽい気もしたけれど好意だし試して,「ありがとう,無理です」
で,二本の丸太の片方を靴裏で探ってみたら咬む感じがあったので
えいやっとナントカ渡る.踏んで圧力かけると水が抜けて咬むのかな.
水害でぶっ壊れたらしい堰堤の無惨な姿を眺めたりしながら進んだら
妙なものがある.靴底.うひゃ~,こんなとこで崩壊したとは御愁傷様.
そのすぐ先に,危ない感じの桟道.触ってみた感じはがっちりしてて
横木が一カ所外れかけてるのと傾いてるくらいともいえるけれども
右側が5m位?高さあって手摺なし.どうするこれ?と思ったら
左側に倒木を適当に枝打ちして立てただけのようなハシゴがあり
すぐ下の所をへつって通過.
吊り橋にいよいよ到着.無茶なのじゃなくてよかった.不思議な造りで
足場用鋼管を組んで地面から立ち上がってるみたいにも見えるけれど
太いワイヤーで吊るのが主力のようで,この支柱ほか一式は昔のまま.
そして,樹林の中の道をしばらく歩いたら中房温泉に着いた.
その13:25より後の穂高駅までのバスが14:15 16:00 で
鈍行乗継ぎで帰るために温泉はオアズケ.残念…….
信濃常盤駅から歩き出すというのが昔から頭に残っていたけど
全体にコース自体として面白いところを歩けたなという印象が強い.
ブナ平には東沢乗越から2時間20分で,コースタイム2時間に近い.
そして,ブナ平から中房温泉まではコースタイム1時間通りで
もしかすると,大きく違う部分は道の痛み具合によるかもしれない.
1974年のアルパインガイドには,つぎのようにあった.
| クマザサにおおわれた東沢乗越は、右に東沢、左に中房川を振り分けた
| 鞍部である。東沢へ20分下ると水場がある。そのまま下れば高瀬川ぞいの
| 道に出られる。中房川にも下れるが、道の整備はあまり期待できない。
| 悪路に苦しむつもりになれば下れないことはないという程度だろう。
たしかに,今は朽ちている整備は30年以上前ではなさそうだから
一度,かなり整備されて,ふたたび歩きにくくなって来ているのかも.
中沢岳のあたりはピークがいくつもあってどこがどれ?
そして,けっこう際どいところ歩いたり登ったりするのが連続.
かぶってる岩に抱きついてぶら下がって回り込んで登ったら
上の大岩に番線の残骸があり,昔は補助あったらしいとか
北アルプスの他所なら,補助がつきそうなところが沢山.
あと,時間の割に早く遠くに見えた場所に着くけれど
どう考えてもコースタイムでは進んでいない印象.案の定
東沢岳まで,2時間30分というコースタイムに3時間50分.
登りでぜ~は~いってて決して速くは歩けていないけど
ここまでって……コースタイム設定者凄すぎ,とも.
東沢岳の手前に山頂を巻くよう指し示す道標があり
柱部分に,「ナントカ分岐」と読める気がする跡があるけど
どうも想像つかず.そして,巻く方向の道はすぐに薄くなるので
山頂に向かう道を辿って登ってしまう.
山頂の岩積みの上に,2cm×5cmくらいの小さなアルミ板に
引っ掻いて彫った『東沢岳』のプレートが置いてあった.
そして,東沢乗越へ降りて行く道が曲者.ちょっと降りると
東餓鬼岳方向に曲がって行く踏み跡が3種もあった.
山頂の南西端?から降りて,茂みの下に回り込むのが正解.
最初,回り込んでるのを見落として,他の踏み跡でウロウロ.(笑)
そして,東沢乗越までのコースタイムが40分だけど
上記の件もあって多いに眉唾して,おまけに件の道標には
20分と記してあり,笑うしかないや,これは~.
野趣の濃い道だけど,中沢岳あたりみたいに際どいとこはなくて
どのくらいかかるかな~など思いながら歩いていたら
二人組に出会って,わたしで4人目の遭遇だけど何人に会ったかと.
こちらはこれが初めてですというと,少ないんだな~,など.
東沢乗越から登りで30分くらいだったとのことで,倍はないかと安心.
結局,48分で東沢乗越に到着.水晶岳のそばの東沢乗越が好きで
同名のここがどんなかと思ってたけれど樹林の中の地味な場所.
高瀬川側を見渡すところまで登ってみると違うのかもしれないけど.
さて,東沢乗越に着いたとき二人組がいて,どちらに行くかと思ったら
中房方向で,休憩とか写真とかで前後しながら降りて行く.
なんかザクザクして滑りやすい急斜面をせっせと降りる.
地図では西大ホラ沢出合まで1時間というけれども
40分程で沢の出合.しかし,標識の類はないので不明.
ここで休憩してる単独の人に会う.たぶん,これで件の4人全員.
沢沿いになったり高巻いたりしてしばらくいって……渡るらしい.
ペンキ印が対岸にあり,何カ所か沢の両岸にケルンがあるので
見てみると……水量が少なければ飛び石が並んだような所.
白ペンキより古そうな赤ペンキでは右岸で進めるようなので行って
中州部分をしばらく進んだら,再び渡る場面があり,探したけど諦め
川底の様子と水量から,靴と靴下を脱いで徒渉する.
%足を怪我しやすいから基本的にはやっちゃいけない.
しばらく行くと太いワイヤーが張ってあるので何かと思ったら
細い丸太三本を並べた橋の上流側で手摺になっていた.
そして,再び左岸に行くようペンキ印があり,単独の人が着替えてて
飛び石の間の細い丸太二本を指して「滑りますよ」と.
上流下流を探してみてたら,金剛杖を出してくれて掴まって渡ったら,と.
無理っぽい気もしたけれど好意だし試して,「ありがとう,無理です」
で,二本の丸太の片方を靴裏で探ってみたら咬む感じがあったので
えいやっとナントカ渡る.踏んで圧力かけると水が抜けて咬むのかな.
水害でぶっ壊れたらしい堰堤の無惨な姿を眺めたりしながら進んだら
妙なものがある.靴底.うひゃ~,こんなとこで崩壊したとは御愁傷様.
そのすぐ先に,危ない感じの桟道.触ってみた感じはがっちりしてて
横木が一カ所外れかけてるのと傾いてるくらいともいえるけれども
右側が5m位?高さあって手摺なし.どうするこれ?と思ったら
左側に倒木を適当に枝打ちして立てただけのようなハシゴがあり
すぐ下の所をへつって通過.
吊り橋にいよいよ到着.無茶なのじゃなくてよかった.不思議な造りで
足場用鋼管を組んで地面から立ち上がってるみたいにも見えるけれど
太いワイヤーで吊るのが主力のようで,この支柱ほか一式は昔のまま.
そして,樹林の中の道をしばらく歩いたら中房温泉に着いた.
その13:25より後の穂高駅までのバスが14:15 16:00 で
鈍行乗継ぎで帰るために温泉はオアズケ.残念…….
信濃常盤駅から歩き出すというのが昔から頭に残っていたけど
全体にコース自体として面白いところを歩けたなという印象が強い.
ブナ平には東沢乗越から2時間20分で,コースタイム2時間に近い.
そして,ブナ平から中房温泉まではコースタイム1時間通りで
もしかすると,大きく違う部分は道の痛み具合によるかもしれない.
1974年のアルパインガイドには,つぎのようにあった.
| クマザサにおおわれた東沢乗越は、右に東沢、左に中房川を振り分けた
| 鞍部である。東沢へ20分下ると水場がある。そのまま下れば高瀬川ぞいの
| 道に出られる。中房川にも下れるが、道の整備はあまり期待できない。
| 悪路に苦しむつもりになれば下れないことはないという程度だろう。
たしかに,今は朽ちている整備は30年以上前ではなさそうだから
一度,かなり整備されて,ふたたび歩きにくくなって来ているのかも.
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