9月7日の日記

2011年9月7日 読書
逢空万太『深山さんちのベルテイン』GA文庫

読んでいてなんだかにまにましてしまう.
女の子より可愛い男の娘の琥太郎と
裏表紙に紹介されているけれども
普通に女の子として周りに受け入れられ
暮らしている様子が羨ましいからかと
思ったりもしたけれども,あとがきをみて
女の子らしく描写していると感じたところの
かなりの部分は,のんびりを意図したものの様子.

P.119 のドイツ語はハイネの詩だが元本では無題.
Der Doppelgängerはシューベルトが『白鳥の歌』に収めたときにつけた題.

◇メモ
P.22 レンコンの甘酢漬け レンコンと里芋の炊き合わせ レンコンのお楽しみ揚げ
P.57 もともとの女性ホルモンが多いのだろうか、身体の線は
   細いままだし体毛も全然生えない。
P.100 「必要のないブラジャーを洗うベルの身にもなるで――ぶぎゅ」
P.118 まずベルさんはジャンプ一番、ドアノブに飛びつく。
    そして、自重でノブをひねる。
    さらに間髪をいれずにメイドキック。ドアを蹴り開けるのだ。
    もっともこれは押し扉の場合のみで、引き扉をどうやって
    開けているのかは誰も知らない。
P.119
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Still ist die Nacht, es ruhen die Gassen,
In diesem Hause wohnte mein Schatz;
Sie hat schon längst die Stadt verlassen,
Doch steht noch das Haus auf dem selben Platz.

Da steht auch ein Mensch und starrt in die Höhe,
Und ringt die Hände, vor Schmerzensgewalt;
Mir graust es, wenn ich sein Antlitz sehe -
Der Mond zeigt mir meine eigne Gestalt.

Du Doppelgänger! du bleicher Geselle!
Was äffst du nach mein Liebesleid,
Das mich gequält auf dieser Stelle,
So manche Nacht, in alter Zeit?

影法師  

静けき夜 巷は眠る
彼の人はこの街すでに去りませど
一人の男 そこに立ち 高きを見やり
その姿見て 我が心おののきたり
我が 己の姿
などて 汝 去りし日の
我が悩み まねびかえすや
この家に 我が恋人は かつて 住み居たりし
そが家はいまもここに残りたり
手は大いなる苦悩と闘うと見ゆ
月影の照らすは
汝 我が分身よ 青ざめし男よ
幾夜をここに 悩み過ごせし

(遠山一行 訳)
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P.139 レンコンの大学いも風ハチミツ和え
P.148 レンコンかまぼこだ。レンコンをすり下ろして、つなぎと合わせて蒸すという
    手の込んだ料理で、料理漫画に描いてあったのを再現したらしい。
P.169 天ぷらだったり酢の物だったり混ぜご飯だったり細切りにしてレモン汁で
    アク抜きしてゼリー寄せに入れたり。
     …レンコン!

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