10月16日の日記

2011年10月19日 読書
野村美月『“葵”ヒカルが地球にいたころ……(1)』ファミ通文庫

文学少女はとても面白いのだけれども著者としては
抑えて書いてるんじゃないかななどと妄想してて.
思いは岩をも貫くみたいな,心情乗っかり突っ走りを
心地よく展開し始めている.先の展開も楽しみ.

%レビュー機能不調だったので別に書いたままにして忘れてた.
 気づいて直そうとしたら,一ヶ月前までの日付にしかならないので19日に.
 タイトルの16日が正しい.

◇メモ
P.107 「う~ん、女心がわかるアドバイザーが必要かも」
     ヒカルが眉根を寄せたまま目を閉じ、つぶやく。
    「たとえば知的で優しいお姉さんとか。下級生の女子に慕われて
    相談相手になっているような――南米産の恋の花ヘリオトロープ
    ――和名ニオイムラサキみたいな晴れやかさと薫り高い知性を
    あわせ持った、頼りになる女性が」

P.122 「俺のヘリオトロープになってくれ、ニオイムラサキになってくれ」
     わけのわからないことを言われて声を詰まらせる帆夏に、美術部の
     早乙女葵の心を、どうしても開きたい、女の口説きかたを教えてくれと、
     真剣な声で訴える。

P.215 (屋上で近江ひいながいきなり写真を撮ることで登場)

P.217 鼻の頭にシワを寄せる是光に、ひいなはニッと笑って見せた。
    少女から少年に変わったような、したたかで鋭い笑みに、ドキッとする。

P.279 「大丈夫だって。ジェット・コースターのレールが折れたとか、コースターが
    空中分解したとか、レールの先まですっ飛んでったとか、聞かねーだろ」
  ……昔は,海外で事故のニュースがあっても日本では有り得ないと思ったけど
     絶対無いとは言えない気がする今日この頃.ま,事故の多いのは新開発系で
     古典的なのは少ないようだけど,ねぇ.

P.325 いつのまにか、ショートカットの小柄な少女――報道部の近江ひいなが、朝衣の
    近くに立っていた。眉をひそめる朝衣に、人なつこい顔でにこにこ笑いながら言う。

P.326 ひいなの目が、少年っぽいしたたかな光を帯びる。


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