12月31日の日記

2011年12月31日 読書
川原礫『アクセル・ワールド〈10〉Elements』電撃文庫

短編集というけれども,短編2つと中編の感じ.
二番目の中編がなかなか好みだった.
恵中心の話も読んでみたいけれど
そうなると,バトルじゃない話だろうしなぁ.

ハルユキのトホホ加減描写がくどく感じて
切ろうかなと思ったこともあるシリーズだが
なんだか,最近の巻では凛々しくなってきた.
この巻では,ちょっと異例な場面での登場で
どうする作者さんと楽しみに読んだ.

◇メモ
P.176 「お土産のことじゃないの。わたしは……ほんとは、もっとずっと前に………姫に、
    謝らなきゃいけなかったことが………」
P.184 加速という力と、その代償。BBプログラムは、与えると同じだけ奪っていく――
    と古参リンカーはよく口にするが、黒雪姫などは、最終的にはその収支は
    マイナスになるのではと考えている。
     なぜなら、いつか全ポイントが尽きブレイン・バーストを強制アンインストール
    された時、残されるのは巨大な喪失感と虚ろなリアルだけなのだ。加速世界には、
    退場したバーストリンカーはブレイン・バーストにまつわる記憶全てを消去される
    という恐ろしい噂もあるが、もし真実なら、それは罰であると同時に救済でもある
    のではないか、と思わなくもない。
P.203 ちなみに、クリキンが紫のレギオン《オーロラ・オーバル》に加入したのは、
    《紫雷后》の二つ名を持つ紫の王《パープル・ソーン》が、キングボルトの名を
    超強力な電撃使いだと早とちりして、速攻リクルートしたからだという伝説も
    まことしやかに語り継がれている。
     …う~ん.b と v . (笑)
P.211 「あんたのせいじゃねえよ。ていうか……むしろこいつはチャンスだとも言える。
    俺様ちゃんの能力的な意味で」
P.249 「パラダイム・レボリューション」
P.234 彼が参加する集団戦はほぼ必ず、《どれだけ大量の金属オブジェクトを
    集められる か、または妨害できるか》という展開を辿った。それは即ち、
    クリキンに巨大ロボット化されたら、その時点で敵チームはだいたい詰み、
    ということに他ならない。
P.321 「……これ、おでんじゃないもん。ポトフだもん」
     …ここでは『フランス風おでん』とあるけど,西洋おでん,はよく言うか.
     似たので秀逸なのは,「テリーヌって何?」「西洋蒲鉾っ!」

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