6月18日の日記

2012年6月18日 読書
森田季節『神聖魔法は漆黒の漆原さん』MF文庫J

読んでいて,ほわっとした気分になる物語.
布石の段階でも,学園ものとして楽しく読める.
大介の魂が女子の体に入るところはあるけど
入れ替わりモノのお約束みたいなのはなし.
裏表紙の紹介よりも地味で,もっとおいしい.

◇メモ
P.69 『お兄ちゃん、大好き。あいらぶゆう』
P.88 しかし、さっきの老婆もまずいが、こんな子供でもまずいだろ。
   「この格好だと、教頭がはあはあして、勝手に事務を進めてくれる」
   「そんな教頭はまずいだろ!」
   「心配するな。教頭は高校生には興味はない。学園内は健全だ」
P.107 微妙に恐る恐るだが。なつききっていない猫のようだ。
P.113 「当然です。今日は二週で棄権しました」
    …著者にしては珍しい.
P.130 家の中でこんなミニのスカートをはくほうが悪い。
P.143 「おい、せめて事情を説明してから攻撃しろよ!」
    眞如花は責められる理由もわかってないのだ。
    「――眞如花が貸した漫画を返してくれない」
    なんだ? 呪文にしては妙に生々しい。いやいや、呪文じゃないよな、これ。
   「――眞如花に貸したジュース代が返ってこない。
    ――眞如花が本棚にぶつかって本棚の本が崩れたけど、ごめんも
    言わずに『あっ、倒れちゃった~』のみ。
    ――私が出かけてる間に家に来て、私のカップアイス
    (チョコレート味)を食べた。
    ――畳の上にジュースをこぼした。クマさんのぬいぐるみにも少しかかった。
    ――一緒に遊びに出かけた日、眞如花が走るのが遅くて電車に
    乗り遅れた。門限を破ることになって、すごく怒られた。
    ――満員電車に乗ったとき、思いっきり足を踏まれた。
    ――CDを貸したら、戻ってきた時、ケースが割れてた。
    ――文庫を貸したら、表紙が反り返ってた。
    ――文庫を貸したら、ページのすき間にクッキーの粉が入ってた。
    ――文庫を貸したら、帯がなくなってた。私は帯ごと置いておきたい派なのに。
    ――文庫を貸したら、帯についてる応募券を勝手に切り取られた」

P.204 俺と灰島はリビングでしばらく待機する。
    のんびりしているようだが、クマの灰島が口うるさいので、
    あまり落ち着かない。
    「ほら、腕をだらんと広げすぎ。女の子はもう少し
    腕を体の前にやる!」
P.205 「はいはい……」
    「ほら、股が開いてる! 私の体を使ってるんだから、
    そのへんはちゃんとしろ!」
    「はいはい……ちゃんとしますよ……」

P.205 「ったく、男が中に入っちゃうと、元がどんなに美少女でも
    ダメってことがわかった……」
    「お前、自分の体のこと、美少女って言うなよ。いや
    かわいいのはみとめてやらなくもないけど……」
P.207 クマの灰島はソファから俺の膝の上に移動した。
    なんか、人に慣れた猫みたいだ。

P.208 そこをあっさり認められるだけでも、偉いな。
    俺はぬいぐるみの頭を撫でた。
    「ひゃあっ! な、何するの! セクハラ! 変態!」
    猛烈に怒られた。やっぱりぬいぐるみに対する
    コミュニケーションは難しいな!
    「すまん! 猫の感覚で、つい……」
    「ったく……。あんまり敵は増やさないほうがいいよ。
    ただでさえ、悪い魔女に魂を狙われてるのに……」

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