ハーレムラブコメ成分大増量の巻．
１・２巻より，やや重めの文章になり
しっとり成分も少々．といっても
ライトノベルの中でも軽い方だが．
◇メモ
P.136 だが彼女が一番優しい瞳をするのは，視線を手元に落とした時だった。
彼女の手には小さなカードが握られていた。それは古ぼけた
カードゲームのカードだった。元はメタリックの輝きを宿していた
そのカードは，時の流れに僅かにその輝きを曇らせている。その
カードの表面には油性インクで書かれたミミズがのたくったかのような
落書きがあった。そしてキリハがその落書きを指先でなぞるたびに，
孝太郎には薄れた輝きの分だけ彼女の笑顔が輝いて見えた。
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