8月15日の日記

2012年8月15日 読書
田中ロミオ『人類は衰退しました 7』ガガガ文庫

中編ふたつ,つまらなくはないが……なんか残念.
ひとつめは笑いに昇華できてない.
ふたつめは騙された感が,お見事!感より強い.
ということで,のんびり感が希薄で淋しい.

◇メモ
P.204 資料によると、後世には兵器さえガーリーなスタイルが要求される
    ようになったらしいのです。報道された際など、世論に与える影響を
    考慮してのことだそうで。なんだか撞着的だなあと思わなくもないですが、
    刃物を振り回すのは確かにこわいし、邪魔する人をちょっと
    蹴散らすことができればそれで良いわけで、意義はありません。

P.241 ……何かがおかしい。
    強烈な違和感にわたしは襲われます。
    風景は変わっていない。なのにおかしい。どこかおかしい。明らかにおかしい。
    それは主観的な変化のように思えました。検出できない違和感でした。
    わたしは自分を疑うしかありませんでした。自分の体系を。

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