8月27日の日記

2012年8月27日 読書
鏡貴也『いつか天魔の黒ウサギ10 校庭で笑う魔女』富士見ファンタジア文庫

このシリーズにしては意外にも
マトモに話が進むと思ってたら
最後の方で,いつものように…….
しかし,ズル性能な黒守ってナンダ?(苦笑)

◇メモ
P.106 掛け布団の下で、誰かが自分にしがみついているようで。
    「……って、誰がいんのかはもう、丸わかりだけどねぇ」
    と、苦笑しながら、大兎は布団をめくる。するとやはり、ヒメアが
    抱きついてきている。目元には涙のあとがあり、ぎゅっと
    抱きついたまま、眠っている。
     それを大兎は見つめ、
    「……あーまた、泣かしちゃったなぁ」
    なんて行って、手を上げる。ヒメアの頭をなでようと、手を上げる。

P.108 「起きたの?」
    と、聞く。
    すると彼女は抱きついたまま、言う。
    「起きてたの」
    「あれ、そなの?」
    「うん。で、大兎が目を覚ましたから、大兎好きー(heart suit) って
    叫ぼうと思ったけど、大兎が私の頭を撫でてくれようとしたから、
    いまは撫でられ待ちしてます」
    なんてことを、ヒメアが言ってくる。
    頭を少しだけアピールするように、少しだけ強く胸に押しつけてくる。
    そして言う。
    「まだかなー」
    「…………」
    「早く撫でられたいなー」
    「えーと、なんかそういうふうに言われると、恥ずかしくて
    撫でにくいんだけど」
    という言葉を無視して、再びヒメアが、
    「まだかな――――――――――――」
    と言う。
    そしてそれに、大兎は宙に浮いたままにしていた自分の手を見る。
   ぎりぎり人の形をしている自分の手を見つめ、それをヒメアの頭に載せる。
   彼女の髪は柔らかい。彼女の体温が少しだけ伝わってきて、
   胸の奥がどきどきする。
   「好きぃ!」
   それに大兎は答える。
   「ああ、俺も好きだよ」
   「えええええええ!?」
   彼女はそれに、驚いたように顔を上げる。
   頬を真っ赤に染める。
   それを大兎は見つめる。

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