美味しいけれど重たい料理というか
体力を使った感じがする読後感．
充実の重たさと言えるのかな．
夜空好きとしては，出番は少ないけど
なかなか好い感じのする巻だった．
……あとがきのアレって洒落にならん．
気をつけなきゃね～．
◇メモ
表紙見開きのQRコード
人間関係や心身の変化、その傍目には些細ながら当人には重大な
変化や不変化の全てが「物語」なのだと思っています。
魔王も勇者も悪も正義も伏線も起伏もない非ダイナミックな日常に幸多かれ。
P.39 「羽瀬川くん！ 掲示板にイタズラするのはやめてください！」
「べつにいたずらしてたわけじゃねえよ。部活の出し物が急遽中止に
なったからポスターの回収をしてるんだ」
「なるほどそうでしたか！ これは失礼しました！ たしかに
羽瀬川くんのような人が迷惑行為などするわけがありませんでした！
自分の不明を恥じるばかりです！」
即座に俺の言葉をなんの疑いもなく信用してくれた……。
いい奴だ……。
「え？ なにを震えているのですか？ 寒いのですか？」
首を傾げる遊佐。
「いや、ちょっと感動しちゃって……。大抵の奴には釈明しても
わかってもらえないっつーか釈明する前に逃げられるから……」
P.40 「ちょっとよくわかりませんが、きっと羽瀬川君は感受性が豊かなの
ですね！ フググ……お洒落でユーモアのセンスもあり感受性まで
豊かだなんて、さすがりあじゅう完璧超人の柏崎星奈にぴったりの
パーフェクトなカレシさんですくぅ～ッ、羨ましい！」
「だから彼氏じゃねえよ！」
P.70 「てへぺろ（・ω＜）」 …理科がぁ～～．
P.77 ヒマティオン himation
P.100 『DX友達つくりゲーム』
…8巻読みかけで作ろうとした人が居るようだ．言い換えると既存してない．
P.167 ちなみに他には「雪山の登山を禁止する」とか「グラウンドにバイクで
乗り入れることを禁止する」なんて校則まであった。
昔の都立高校の話だが，活動予定を出して，会議だか委員会だかの
承認を得なければいけなくて……軽い岩登りまでやる山岳部の奴が
数cmでも雪が積もると山行禁止だとぼやいていたなぁ．
鎌倉あたりをうろつきまわるような，ちょっとお茶らけたこともやってた
ワンダーフォーゲル同好会は20～30cm程度の雪踏みハイキングにも
問題なく出かけて行っていたんだけど．
つまり，校則で詳細は規定していなかったなぁ，ということ．
P.184 「ふん……権力を盾に、自分に刃向かう者を叩き潰す金持ちの
お嬢様。……漫画とかならどう考えても悪役側だな」
夜空が皮肉っぽく言うと、星奈は顔を赤くした。
「あ、あたしだってこんなやり方は好きじゃないわよ！でも『権力を
使うときは躊躇うな』って前にパパも言ってたし……」
天馬さん、娘になんて教育してるんだ……。
P.186 「……ま、権力ちらつかせるだけでどうにかなるような相手なんて、
どうでもいいのよ。本当に骨のあるヤツは、そんなのおかまいなしに
向かってくるんだから」
P.187 星奈は独り言のようにぽつりと呟いた。
理科、幸村、小鳩、マリアは不思議そうに首を傾げる。
夜空だけは「ふ……」と小さく笑った。
そんな夜空を見て俺は、星奈が初めて隣人部にやってきた日の
ことを思い出す。
「こいつの性格が悪いのが悪いのよ。凡人は
パーフェクトなあたしに跪くものなのに」
「頭の悪いお前よりはマシだ」
「ふふん、あたしは成績学年トップよ！」
「はーいはい、牛女ちゃんはお勉強がよくできてご立派でちゅねー」
「……てめえ……パパに頼んで退学にするわよ」
「パパァ？ いい年してパパだのママだの言ってて恥ずかしくないのか？
いつまでも乳離れできない甘えんぼちゃんには困ったものだな。
生きてて恥ずかしくないのか？」
「……ぁぐ……！ あ、あんたさあ……マジで性格悪いわねえ……！」
P.258 黒いネコミミ型のカチューシャ …ん～遊びたい．
http://www.youtube.com/watch?v=XznibGFPGHk
P.258 「『隣人部を大事にしたいんだー（｀・ω・´）キリッ』とかカッコつけたこと
ほざいておきながら無様にも逃げ出しちゃったヘタレヤンキーを、
ちょっとシメてやりたいと思いまして」
コメント