8月31日の日記

2012年8月31日 読書
小幡休彌『きゃんでぃっど 乙女とカメラと地獄突き』一迅社文庫

しょうもないおバカに見える乙羽が
人と関わるの苦手な人の心に,するりと
入り込んでいくのがとても好い感じ.
銀塩カメラが必然とは思えないけれど
撮る・撮られるあたりの色々に好きだから
描いてますよという感じが溢れてる.
最後で見せてるA4に伸ばした写真って
一迅社文庫ならでは,かなぁ.(笑)

◇メモ
P.224 唇は、(実物は見とれるほど美しいのに)まるで親のカタキとでも
    にらみ合っているみたいにこわばっている。さらに悲惨なのは、
    その眼だ。四ポーズのうち、二つが半眼。残り二つは、見事に
    白眼になっていた。
    …半眼に はんめ のルビ はんがん では?
      白眼に しろめ それなら白目? 白眼視は別として.
P.237 藍地に紺縞の、すっきりした木綿の着物。
P.289 乙羽が今着ているものといったら、おへそが出るほど丈の短い
    Tシャツと、ぱんついっちょだけである。十文字さんと早綾は、同性
    とはいえ目のやり場に困って、あさっての方向を見ている。平気な
    顔をしているのは、何事も細かいことは気にしないトウキチだけだ。
    「ごめんねえ。あたし裸族だから、家ではだいたいパンイチなんだ。
    まあ上がってよ。ここじゃなんだから」


コメント

お気に入り日記の更新

最新のコメント

この日記について

日記内を検索