入間人間『たったひとつの、ねがい。』メディアワークス文庫
やられた.入間人間作品でもMW文庫のだからと
油断していたなぁ……と33頁で感じてから
読み進んでいって227頁で,え? あ? はぁ?と絶句.
入間人間得意の騙りじゃなくて,語らなかったことで
そこまで語らなかったことで! 炸裂させやがった!!
どうせなら,書いてしまってよかったんじゃないの?
羊のスクレイピー,牛のBSE,ヒトのクールー.(冷笑)
◇メモ
P.33 「え? ああ、食うんだよ」
P.189 羽澄の離れない理由には察しがつくけど。
ふと思い出して、それを口にする。
「お前、もう一度生まれてきたいと思うか?」
前に観た映画のパンフレットに書いてあった問いかけを羽澄にしてみる。
顔を上げた羽澄は迷うことなく、首を左右に振った。
「だよなぁ」
同意する。やはり俺とこいつは似ている。根本にあるものが一緒なのだろう。
かつてはその問いかけに頷いたであろうことも含めて。
P.200 「お前の望んでることは分かってる。だから必ず帰ってくる」
P.215 あのとき、俺を殴ったやつだ。
P.227 「俺が食おうと、思っていたのに」
P.233 彼女に誘われて行ってみたら、まず背後から殴られた。火口の屋敷で
殺したあの男だ。
P.246 羽澄は祖父に復讐することができなかった。復讐しようにも祖父は
寿命を迎えて死んでしまったのだ。あの日、赤佐のばあさんが
喪服を着てやってきた日は争議の帰りだった。
それならばまぁ仕方ない、そういう運命だった。
などと納得せずに羽澄が考えついた復讐は、そっくりさんを殺しての
鬱憤晴らし。
羽澄は俺が老いるのを待っていた。俺が祖父と瓜二つになるまで、ずっと。
なんのことはない。羽澄も俺と同じ目的にすぎなかったのだ。
もっともそれを最初に思いついたのは赤佐のばあさんの方かも知れんがね。
「さあ来い羽澄。安心して殺せ」
俺のために復讐するやつなんか誰もいないからな。後腐れない。
やられた.入間人間作品でもMW文庫のだからと
油断していたなぁ……と33頁で感じてから
読み進んでいって227頁で,え? あ? はぁ?と絶句.
入間人間得意の騙りじゃなくて,語らなかったことで
そこまで語らなかったことで! 炸裂させやがった!!
どうせなら,書いてしまってよかったんじゃないの?
羊のスクレイピー,牛のBSE,ヒトのクールー.(冷笑)
◇メモ
P.33 「え? ああ、食うんだよ」
P.189 羽澄の離れない理由には察しがつくけど。
ふと思い出して、それを口にする。
「お前、もう一度生まれてきたいと思うか?」
前に観た映画のパンフレットに書いてあった問いかけを羽澄にしてみる。
顔を上げた羽澄は迷うことなく、首を左右に振った。
「だよなぁ」
同意する。やはり俺とこいつは似ている。根本にあるものが一緒なのだろう。
かつてはその問いかけに頷いたであろうことも含めて。
P.200 「お前の望んでることは分かってる。だから必ず帰ってくる」
P.215 あのとき、俺を殴ったやつだ。
P.227 「俺が食おうと、思っていたのに」
P.233 彼女に誘われて行ってみたら、まず背後から殴られた。火口の屋敷で
殺したあの男だ。
P.246 羽澄は祖父に復讐することができなかった。復讐しようにも祖父は
寿命を迎えて死んでしまったのだ。あの日、赤佐のばあさんが
喪服を着てやってきた日は争議の帰りだった。
それならばまぁ仕方ない、そういう運命だった。
などと納得せずに羽澄が考えついた復讐は、そっくりさんを殺しての
鬱憤晴らし。
羽澄は俺が老いるのを待っていた。俺が祖父と瓜二つになるまで、ずっと。
なんのことはない。羽澄も俺と同じ目的にすぎなかったのだ。
もっともそれを最初に思いついたのは赤佐のばあさんの方かも知れんがね。
「さあ来い羽澄。安心して殺せ」
俺のために復讐するやつなんか誰もいないからな。後腐れない。
コメント