庵田定夏『ココロコネクト ユメランダム』ファミ通文庫
投げたくなるようなツマラナサはないのだけど
どうも,もどかしいというか,わからないというか
距離感を感じ続けて読み終わった気がする.
これは,太一が一番多くの部分を占めていたからで
ようするに太一というのが共感し難いからだろう.
自分が無いってのがねぇ…….でもって
そういう太一をネタにふうせんかずらがブツブツと
言ってる話も見通しが悪いし…….
◇メモ
P.278 「わたしの経験からアドバイスすると、裸になることかな」
「は、裸に? 服を脱ぐのか?大胆だな永瀬は」
「なんでここで天然ボケするかな! じゃなくて……ああ、もう!
つまり……ならもう! わたしが壊してあげるよ」
「……壊す?」
「そう、壊す」
言って永瀬が近づいてきた。太一の正面に立つ。
「今自分の中にあるもの全部持ってきて~、で、積み上げて~」
どんどんと盛り上がりをつけるように永瀬は言う。
「も、持ってくる? 積み上げる?」
「比喩比喩! イメージしてくれたらいいから。じゃあ、いくよ~」
永瀬が息を吸い込む、両腕を振り上げる。なにをする気だ。なにがくる。
「ど―――――――――――ん!」
とんでもない大声を発しながら、永瀬は太一の肩をがしんと掴んだ。
P.279 「全部壊したって、ある。自分の中に残っているものが。
それは、感じられる」
強く迷いのない目が太一を惹きつけ、吸い込む。
投げたくなるようなツマラナサはないのだけど
どうも,もどかしいというか,わからないというか
距離感を感じ続けて読み終わった気がする.
これは,太一が一番多くの部分を占めていたからで
ようするに太一というのが共感し難いからだろう.
自分が無いってのがねぇ…….でもって
そういう太一をネタにふうせんかずらがブツブツと
言ってる話も見通しが悪いし…….
◇メモ
P.278 「わたしの経験からアドバイスすると、裸になることかな」
「は、裸に? 服を脱ぐのか?大胆だな永瀬は」
「なんでここで天然ボケするかな! じゃなくて……ああ、もう!
つまり……ならもう! わたしが壊してあげるよ」
「……壊す?」
「そう、壊す」
言って永瀬が近づいてきた。太一の正面に立つ。
「今自分の中にあるもの全部持ってきて~、で、積み上げて~」
どんどんと盛り上がりをつけるように永瀬は言う。
「も、持ってくる? 積み上げる?」
「比喩比喩! イメージしてくれたらいいから。じゃあ、いくよ~」
永瀬が息を吸い込む、両腕を振り上げる。なにをする気だ。なにがくる。
「ど―――――――――――ん!」
とんでもない大声を発しながら、永瀬は太一の肩をがしんと掴んだ。
P.279 「全部壊したって、ある。自分の中に残っているものが。
それは、感じられる」
強く迷いのない目が太一を惹きつけ、吸い込む。
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