2月5日の日記

2013年2月5日 読書
庵田定夏『ココロコネクト ユメランダム』ファミ通文庫

投げたくなるようなツマラナサはないのだけど
どうも,もどかしいというか,わからないというか
距離感を感じ続けて読み終わった気がする.
これは,太一が一番多くの部分を占めていたからで
ようするに太一というのが共感し難いからだろう.
自分が無いってのがねぇ…….でもって
そういう太一をネタにふうせんかずらがブツブツと
言ってる話も見通しが悪いし…….

◇メモ
P.278 「わたしの経験からアドバイスすると、裸になることかな」
    「は、裸に? 服を脱ぐのか?大胆だな永瀬は」
    「なんでここで天然ボケするかな! じゃなくて……ああ、もう!
    つまり……ならもう! わたしが壊してあげるよ」
    「……壊す?」
    「そう、壊す」
    言って永瀬が近づいてきた。太一の正面に立つ。
    「今自分の中にあるもの全部持ってきて~、で、積み上げて~」
    どんどんと盛り上がりをつけるように永瀬は言う。
    「も、持ってくる? 積み上げる?」
    「比喩比喩! イメージしてくれたらいいから。じゃあ、いくよ~」
    永瀬が息を吸い込む、両腕を振り上げる。なにをする気だ。なにがくる。
    「ど―――――――――――ん!」
    とんでもない大声を発しながら、永瀬は太一の肩をがしんと掴んだ。

P.279 「全部壊したって、ある。自分の中に残っているものが。
    それは、感じられる」
    強く迷いのない目が太一を惹きつけ、吸い込む。

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