5月23日の日記

2013年5月23日 読書
庵田定夏『ココロコネクト アスランダム下』ファミ通文庫

本文408頁の長編で一気に結末まで.
『孤立空間』の中での話はなんかエグ味強くて
読み進めるのがツライとこあったけれども
出るあたりは,まあまあな感じで結果ヨシか.
で,その後,315頁からの話がシリーズらしくて
なかなか良かった.その中でも円城寺さんが
注文して求めて配ってた黒い粒が好い感じ.
でも,これ,唯には渡してなかったのか…….
可愛い種だな.
http://yasashi.info/hu_00034.htm

◇メモ
P.321 「ふうせんかずらの種があるかどうかだけ聞いておいたら」
    「先に電話だけな。どんだけふうせんかずら探してんだよって
    思われそうだ……」
     ――胸がむかむかする。
     いや……どうした? どうして急にイラッときてむかっときて、
    嫌な感情がわき起こったのだろう。なにも、そんな感情を
    抱かせるものはないのに。

P.323 「ねえ、千尋君。ふうせんかずら、って、ねえ」
     もう一週間ほど前の話になるが、自分の鞄の小ポケットに、
    黒い粒の入った小さな透明の袋を三つ見つけた。
     全く入れた覚えがないので気味が悪かったが、紛れ込みでも
    したのだろうと、捨てるか落し物入れにでも届けようと思っていたら、
    それを見た円城寺が反応を示したのだ。
     わたしも持っているよ、ふうせんかずらの種だよね、それ。と。
     円城寺も種の入った袋を持っていたが、見覚えがないらしい.。
     気づいたら、あった。
     紛れ込んだのか、誰かのイタズラか。可能性としてはどちらか
    だろうと少々周りに訊いてみたが「なんだそりゃ」「知らない」と
    返ってくるばかりだった。
    そこで終わってもよかったのに、
    「し……調べてみない?」
     と円城寺が提案し、自分も頷いてしまったのだ。

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