白鳥士郎『のうりん 6』GA文庫
世界的規模で農業を考えちゃったりして
ちょっととんでもない事態だったりする.
それを,物語から乖離しないでやってるのが
なんとも凄いなぁ,という印象.
林檎ちゃんや農との関係が変化無しなのは
嵐の前の静けさか?次の巻は農業の比重を
少なくするように,あとがきにあることだし.
◇メモ
P.130 「日本では認められていないが、欧米ではイチョウの葉から
エキスを抽出したものが医薬品として出回っている。だから
ドイツやフランスへイチョウの葉を輸出しているんだ」
% 脳血液循環をよくするらしい…….
% あちらでは医薬品として規定があるが,日本では食品扱いで
% ギンコール酸が多量に含まれていて危険なものもあるようだ.
% イチョウ葉食品の安全性
% http://www.kokusen.go.jp/pdf/n-20021125.pdf
P.131 「逆にナタリー、日本人がギンアン食うのマジ信じらんナい!
アメリカでコレ植えたら捕まるナ? メチャ臭い!」
「えー? 銀杏植えたら捕まるって、それマジで?」
「それも本当だ」
と、継。
「アメリカではイチョウの木を見ることがほとんどないし、あったとしてもオスだ。
だからそもそも実の存在を知らない人間も多いんじゃないのか?」
P.137 「なにそれ……?」
「これは銀杏の殻剥き器だよ」
「そんな道具があるの……?」
「普通にホームセンターで売ってるけどね」
二千円しないくらいで買える、まさに銀杏の皮を剥くためだけに
作られた道具である。ペンチみたいな形をしてるけど、銀杏の
殻を剥く以外には全く使えない。
P.138 加熱した銀杏は黄色くなっちゃうけど、殻を剥いてすぐの銀杏は、
濃く、透明な、宝石のような緑だ。
「農業やってると『緑色』っていっぱい見るけど、ぼく、この色が
一番好きかも♪」
P.139 「そうだねぇ、『銀杏の翡翠揚げ』とか『銀杏おこわ』あたりが
鉄板なんだけど……」
僕はそう言って農を見る。林檎も期待のこもった目で農を見る。
けど、うちの料理長は指を×にした。
「あんまし食べ過ぎたらかんよ? ひきつけ起こすでね」
「そうなの?」
「銀杏に含まれているメチルピリドキシンという物質が中枢神経の
異常興奮を引き起こし、痙攣を誘発するらしい。死亡例もあるから
注意が必要だ」
%ビタミンB6に拮抗してビタミンB6欠乏となりGABAの生合成を阻害し,
まれに痙攣などを引き起こす由.
P.209 「そうそう。ズッキーニのポルトガル語名がアボブリンニャやお?」
P.209 「次はこちら! ブラジル野菜といったら絶対に外せない『ジロ』!」
「これは……ナス? かな?」
緑色の手榴弾みたいな、まん丸い作物だ。
「そう! 苦ナスやお? 熟すと赤くなるんやけど固くなってしまうもんで、
青いうちに収穫するのがポイント。煮ても炒めても食べれるけど、
アクが多いんでそこだけ注意な?」
熟す前に食べるのか……ゴーヤみたいだなぁ。
「そんでもってこの小松菜みたいなのが『コウベマンティガ』!」
「「神戸マン?」」
「神戸は関係なーわ。コラードグリーンって呼ばれたりもするけどがー、
まあ野菜炒めとかに使うかな? 生物学的にはキャベツの原種に
近いらしーんやって」
葉物は葉物なんだけど……どう見てもキャベツの親戚には
見えない。ホウレンソウか小松菜って感じだ。
% コラードグリーンってケールみたいなのか?と調べてみたら
別物だけど似たような料理法が使えるらしい.
世界的規模で農業を考えちゃったりして
ちょっととんでもない事態だったりする.
それを,物語から乖離しないでやってるのが
なんとも凄いなぁ,という印象.
林檎ちゃんや農との関係が変化無しなのは
嵐の前の静けさか?次の巻は農業の比重を
少なくするように,あとがきにあることだし.
◇メモ
P.130 「日本では認められていないが、欧米ではイチョウの葉から
エキスを抽出したものが医薬品として出回っている。だから
ドイツやフランスへイチョウの葉を輸出しているんだ」
% 脳血液循環をよくするらしい…….
% あちらでは医薬品として規定があるが,日本では食品扱いで
% ギンコール酸が多量に含まれていて危険なものもあるようだ.
% イチョウ葉食品の安全性
% http://www.kokusen.go.jp/pdf/n-20021125.pdf
P.131 「逆にナタリー、日本人がギンアン食うのマジ信じらんナい!
アメリカでコレ植えたら捕まるナ? メチャ臭い!」
「えー? 銀杏植えたら捕まるって、それマジで?」
「それも本当だ」
と、継。
「アメリカではイチョウの木を見ることがほとんどないし、あったとしてもオスだ。
だからそもそも実の存在を知らない人間も多いんじゃないのか?」
P.137 「なにそれ……?」
「これは銀杏の殻剥き器だよ」
「そんな道具があるの……?」
「普通にホームセンターで売ってるけどね」
二千円しないくらいで買える、まさに銀杏の皮を剥くためだけに
作られた道具である。ペンチみたいな形をしてるけど、銀杏の
殻を剥く以外には全く使えない。
P.138 加熱した銀杏は黄色くなっちゃうけど、殻を剥いてすぐの銀杏は、
濃く、透明な、宝石のような緑だ。
「農業やってると『緑色』っていっぱい見るけど、ぼく、この色が
一番好きかも♪」
P.139 「そうだねぇ、『銀杏の翡翠揚げ』とか『銀杏おこわ』あたりが
鉄板なんだけど……」
僕はそう言って農を見る。林檎も期待のこもった目で農を見る。
けど、うちの料理長は指を×にした。
「あんまし食べ過ぎたらかんよ? ひきつけ起こすでね」
「そうなの?」
「銀杏に含まれているメチルピリドキシンという物質が中枢神経の
異常興奮を引き起こし、痙攣を誘発するらしい。死亡例もあるから
注意が必要だ」
%ビタミンB6に拮抗してビタミンB6欠乏となりGABAの生合成を阻害し,
まれに痙攣などを引き起こす由.
P.209 「そうそう。ズッキーニのポルトガル語名がアボブリンニャやお?」
P.209 「次はこちら! ブラジル野菜といったら絶対に外せない『ジロ』!」
「これは……ナス? かな?」
緑色の手榴弾みたいな、まん丸い作物だ。
「そう! 苦ナスやお? 熟すと赤くなるんやけど固くなってしまうもんで、
青いうちに収穫するのがポイント。煮ても炒めても食べれるけど、
アクが多いんでそこだけ注意な?」
熟す前に食べるのか……ゴーヤみたいだなぁ。
「そんでもってこの小松菜みたいなのが『コウベマンティガ』!」
「「神戸マン?」」
「神戸は関係なーわ。コラードグリーンって呼ばれたりもするけどがー、
まあ野菜炒めとかに使うかな? 生物学的にはキャベツの原種に
近いらしーんやって」
葉物は葉物なんだけど……どう見てもキャベツの親戚には
見えない。ホウレンソウか小松菜って感じだ。
% コラードグリーンってケールみたいなのか?と調べてみたら
別物だけど似たような料理法が使えるらしい.
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