10月2日の日記

2013年10月2日 読書
白鳥士郎『のうりん 6』GA文庫

世界的規模で農業を考えちゃったりして
ちょっととんでもない事態だったりする.
それを,物語から乖離しないでやってるのが
なんとも凄いなぁ,という印象.
林檎ちゃんや農との関係が変化無しなのは
嵐の前の静けさか?次の巻は農業の比重を
少なくするように,あとがきにあることだし.

◇メモ
P.130 「日本では認められていないが、欧米ではイチョウの葉から
    エキスを抽出したものが医薬品として出回っている。だから
    ドイツやフランスへイチョウの葉を輸出しているんだ」

% 脳血液循環をよくするらしい…….
% あちらでは医薬品として規定があるが,日本では食品扱いで
% ギンコール酸が多量に含まれていて危険なものもあるようだ.
% イチョウ葉食品の安全性
% http://www.kokusen.go.jp/pdf/n-20021125.pdf

P.131 「逆にナタリー、日本人がギンアン食うのマジ信じらんナい!
    アメリカでコレ植えたら捕まるナ? メチャ臭い!」
    「えー? 銀杏植えたら捕まるって、それマジで?」
    「それも本当だ」
     と、継。
    「アメリカではイチョウの木を見ることがほとんどないし、あったとしてもオスだ。
    だからそもそも実の存在を知らない人間も多いんじゃないのか?」

P.137 「なにそれ……?」
    「これは銀杏の殻剥き器だよ」
    「そんな道具があるの……?」
    「普通にホームセンターで売ってるけどね」
     二千円しないくらいで買える、まさに銀杏の皮を剥くためだけに
    作られた道具である。ペンチみたいな形をしてるけど、銀杏の
    殻を剥く以外には全く使えない。

P.138  加熱した銀杏は黄色くなっちゃうけど、殻を剥いてすぐの銀杏は、
    濃く、透明な、宝石のような緑だ。
    「農業やってると『緑色』っていっぱい見るけど、ぼく、この色が
    一番好きかも♪」

P.139 「そうだねぇ、『銀杏の翡翠揚げ』とか『銀杏おこわ』あたりが
    鉄板なんだけど……」
     僕はそう言って農を見る。林檎も期待のこもった目で農を見る。
     けど、うちの料理長は指を×にした。
    「あんまし食べ過ぎたらかんよ? ひきつけ起こすでね」
    「そうなの?」
    「銀杏に含まれているメチルピリドキシンという物質が中枢神経の
    異常興奮を引き起こし、痙攣を誘発するらしい。死亡例もあるから
    注意が必要だ」

%ビタミンB6に拮抗してビタミンB6欠乏となりGABAの生合成を阻害し,
 まれに痙攣などを引き起こす由.

P.209 「そうそう。ズッキーニのポルトガル語名がアボブリンニャやお?」

P.209 「次はこちら! ブラジル野菜といったら絶対に外せない『ジロ』!」
    「これは……ナス? かな?」
     緑色の手榴弾みたいな、まん丸い作物だ。
    「そう! 苦ナスやお? 熟すと赤くなるんやけど固くなってしまうもんで、
    青いうちに収穫するのがポイント。煮ても炒めても食べれるけど、
    アクが多いんでそこだけ注意な?」
     熟す前に食べるのか……ゴーヤみたいだなぁ。
    「そんでもってこの小松菜みたいなのが『コウベマンティガ』!」
    「「神戸マン?」」
    「神戸は関係なーわ。コラードグリーンって呼ばれたりもするけどがー、
   まあ野菜炒めとかに使うかな? 生物学的にはキャベツの原種に
   近いらしーんやって」
     葉物は葉物なんだけど……どう見てもキャベツの親戚には
   見えない。ホウレンソウか小松菜って感じだ。

% コラードグリーンってケールみたいなのか?と調べてみたら
  別物だけど似たような料理法が使えるらしい.

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