11月22日の日記

2014年11月22日 読書
新井素子『未来へ・・・・・・』角川春樹事務所

発売記念のトークショウで,プロットが書けないと言われてたが
まぁ,それが,そのまま,この作品の一大特徴かもしれない.
あと,デビューした頃に「三十過ぎてもこれやるの?」的に言われ
年月が経って「やってたねぇ」と言われて,いまもやってる,と
そんな話もあった.う~ん,ブックタワーさん文字起こしを
やってくれないかなぁ.

時間物に関する説明が長過ぎるような気もしたけれど
一般文芸書読者には必要なのだろうとも思った.
新井素子世界でお馴染みの善意の登場人物たちが
わたわたしたり悩んだり考えたりをほのぼのと続けて……
進展できないね?なんて思ってたら,最後の方で一気にマクって
突っ走りって決着をつけてた.(笑)
新井素子世界のキャラたちの考えとか物言いが好きなら楽しめる.
まぁ,そういう人は,見かければ手にとって読んでるだろうけど.

読んでて,入間人間の『昨日は彼女も恋してた』『明日も彼女は恋をする』に
感じる優しさと似ているものを感じたけど……一般性があるかは不明.

◇メモ
P.473  ぽかんと丸く口をあけて上目遣いでほけっとして、
    それが可愛く見える可能性があるのは、十代までだよー。
    あたしでも、も、無理ー。

P.529 「“走れ、未来は、その先にある。未来に向かって、走れ”」

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