野村美月『“朝顔” ヒカルが地球にいたころ……(6)』 (ファミ通文庫)
最初の花里みちると帆夏と是光の図書館場面とか
きゅぅと嬉しい場面もところどころにあるけれども
是光が朝衣に壮絶にぶった切られてもめげないで
ヒカルの願いに応えようと健気に頑張り痛々しい.
野村美月流潤いがなかったら読めないかも.
◇メモ
P.199 「っっ――あのな……っ、あるやつが、間違った方向へ
どんどん進んでいって、戻れっつってもきかねぇんだよ」
半ばやけくそで言う。
帆夏がぽかんとする。
ああ、なに言ってんだ俺は。
引っ込みがつかず、さらにぐっと身を乗り出してしまう。
「で、でも、そいつにとっては、その道しか見えてなくって、
それを進むことがなにより大事だって信じてる。そういうの、
どうすりゃいい?襟首つかんで無理矢理連れ戻すか?
P.200 それともそいつの意思を尊重して、見送るか?」
帆夏は困惑しているようだったが、是光が眉をつり上げ、
目を見開き、大真面目だったからだろう。
少し考えたあと、答えた。
「ついていってあげたら」
密閉された暑苦しい部屋に、涼しい風が、すっと吹き込んで
きたようだった。是光は目を丸くしたまま、帆夏を見つめ返した。
「迷ってたら、その人、どんどん遠ざかってっちゃうよね?
そのうち見失っちゃうかもしれない。そうなってから後悔するより、
一緒に行けば、なにかあったとき助けてあげられるし、そのうち、
こっちの言葉に耳を貸してくれるかもしれないし、あたしなら、
きっとついてくよ」
P.201 「おまえ、やっぱヘリオトロープだな」
1の葵で,『女心のわかるアドバイザー』を指している.
http://felis.diarynote.jp/201111171531305378
P.275 是光の口調も表情も明るかったのに、朝衣はヒカルの澄んだ笑みを
思い出して、喉に固い息がぐっと込み上げた。
最初の花里みちると帆夏と是光の図書館場面とか
きゅぅと嬉しい場面もところどころにあるけれども
是光が朝衣に壮絶にぶった切られてもめげないで
ヒカルの願いに応えようと健気に頑張り痛々しい.
野村美月流潤いがなかったら読めないかも.
◇メモ
P.199 「っっ――あのな……っ、あるやつが、間違った方向へ
どんどん進んでいって、戻れっつってもきかねぇんだよ」
半ばやけくそで言う。
帆夏がぽかんとする。
ああ、なに言ってんだ俺は。
引っ込みがつかず、さらにぐっと身を乗り出してしまう。
「で、でも、そいつにとっては、その道しか見えてなくって、
それを進むことがなにより大事だって信じてる。そういうの、
どうすりゃいい?襟首つかんで無理矢理連れ戻すか?
P.200 それともそいつの意思を尊重して、見送るか?」
帆夏は困惑しているようだったが、是光が眉をつり上げ、
目を見開き、大真面目だったからだろう。
少し考えたあと、答えた。
「ついていってあげたら」
密閉された暑苦しい部屋に、涼しい風が、すっと吹き込んで
きたようだった。是光は目を丸くしたまま、帆夏を見つめ返した。
「迷ってたら、その人、どんどん遠ざかってっちゃうよね?
そのうち見失っちゃうかもしれない。そうなってから後悔するより、
一緒に行けば、なにかあったとき助けてあげられるし、そのうち、
こっちの言葉に耳を貸してくれるかもしれないし、あたしなら、
きっとついてくよ」
P.201 「おまえ、やっぱヘリオトロープだな」
1の葵で,『女心のわかるアドバイザー』を指している.
http://felis.diarynote.jp/201111171531305378
P.275 是光の口調も表情も明るかったのに、朝衣はヒカルの澄んだ笑みを
思い出して、喉に固い息がぐっと込み上げた。
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