9月22日の日記

2011年9月22日 読書
逢空万太『深山さんちのベルテイン 2』GA文庫

一巻もそうだったけれども,読んでいて幸せになる
そういうやわらかい物語がいっぱい詰まっている.
最後の話だけ雰囲気が変わって,どうなるのかと
思いつつ読み進んだら,ああ,なるほど,と納得.
この形でないとこういう軽みは出せないかも,な.
琥太郎の設定の必然性が全く無い気もするけれど
「こんなに優しい子が女の子のわけがない」とか
茶化すと的を射ている気がしてくる,気のせいか?
で,あとがきをみて,ニャル子達より前から居たと.
基本的にいい子の魅力にやられてしまったようだ.
……ニャル子を先に見せられたからじゃないぞ.

◇メモ
P.61 ベルさんの白くほっそりとした指が、アルバムのページをめくっていく。
   「琥太郎様ですね」
   「うん、それは二年生のときだったかな」
P.62 「この頃はまだ、ちゃんと男の子の格好をなさっていたんですね」
   「は、はは……」
   あまり触れてほしくない話題ではあった。
   さらにページがめくられる。
   「あら、もう女の子の服装ですか」
   ベルさんの示す写真には、まだ髪の伸び切っていないわたしがいた。両サイドを
   理々と耕平に固められながら、カメラに向かってはにかんでいる。
   「三年生の途中からだったと思うけど」
   「……琥太郎様の女装癖はそこからなのですね」
   「じょ、女装じゃないもん。わたし、女の子だもん」
P.103 「なんで七夕ってそうめんなんだろうね?」
     ふと、思った事を口にしてみる。
    「古い文献に、七夕の際にお供えされていた索餅というのが、
    そうめんではないかという説が有力であります、有力であります」
http://www.jishujinja.or.jp/tanabata/p_recipe/recipe04.html
http://heian.cocolog-nifty.com/genji/2007/08/post_bcc3.html
P.108 耕平が両手一杯の笹飾りを見せる。
    「わ。こーへー、すごいね」
    網飾り、吹き流し、ちょうちん、織姫と牽牛、菱形飾り。わたしでもできないような
   飾りのオンパレードだ。いつもながら、耕平の多芸さには感心させられてしまう。
    片や、理々。
   「あによ、その目は」
   理々の手元に散らばっているのは、手裏剣に騙し船。鶴にやっこにエリマキトカゲ。
   そして自立しているティラノザウルスまで。耕平とは別の意味ですごかった。
P.152 「うう。三千世界の烏を殺し、ぬしと朝寝がしてみたいであります。
    してみたいであります」
http://d.hatena.ne.jp/yamada10-07/20080801/1225257148
P.194 「……琥太郎。それ、理々の膝枕」
    「え? え?」
    「いいから黙って寝てなさいよ!」
    「ぅはいっ!」
    「ちなみに下半身は俺の膝枕」
    「……それ、あまり意味ないよね」
…車中で,前半はすぐ分かるが,後半の様子がわからない.
横に座る膝に頭はいいけど,二人の膝の上に横になってる??
P.230 糸屋の娘は目で殺すでありますな
    …頼山陽?

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