ねこらんまん展

2013年7月4日 美術
何とか最終日に行けた.行けて良かった.
http://www.answerwind.com/neko100/index.html
表向きというか,本流的には高橋行雄の黒猫に会えたこと.
拾い物は,蝉丸さんの作品で楽しんだこと.

階段を登りつつ,部屋ごとの展示を眺めていて
とある部屋の入口手前の廊下に歩く猫の石膏像があって
そこに作者名など書かれていないのが不思議だったので
係員の人に尋ねたら,上の部屋で展示している方の作品と.
メモしなかったら記憶再生できなくなってしまったけど
電話で問い合わせてみたら,細山田匡宏さんとのこと.

一つ目の問題は……その子で「三体目」なのだと……え~?
全部で六体いるとのことで気をつけることにする.
二つ目の問題は,その部屋が漁樵の間か十畝の間か思い出せないこと.

先に進んで草丘の間で高橋行雄の黒猫に蕩かされて
静水の間で,和室で膳を並べて宴会してる猫達に和んで
星光の間のまえで片手を挙げている石膏猫見つけて
清方の間で,蝉丸さんの作品をしげしげ眺めて……
源氏物語ネタでやってるので,やはり,葵がどれだけ素敵かというのと
末摘花をどうあしらったか,というのが一番気になるところで
鼻に赤味あるだけで,あまり可哀相なことはしていなかった.
http://www.semimal.com/genji/006.html
竹岡美穂さんは花束で顔を隠して表現したけど
造形でそれは無茶だろうしねぇ…….
さらに,頂上の間で,柱に両前足をついて伸び上がってる石膏猫みつけて
……一体を見逃してしまった……で,お尋ねした係員さんのところでお尋ね.
頂上の間にもう一体居るとのことで,登りなおして,,,居たよ,廊下に.
歩き姿というか立ち姿というか少し角ばって簡略な感じの子が.
さて,登りで見逃してたあとの二体はお手洗いと土産売場に居るとのことで
お手洗い見たら,ドアの陰に居て尻と尻尾が見えてて……
つい,ロープ跨いで頭のほう見たら,目鼻耳はつけてなかった.
そして,土産売場の奥の台の上に腹這って背中に布を被ったのが.

一応,作家さんが作ったようだけど,余興的なものなのか
係員に尋ねないとわからない種類の展示だった様子.
目録とか思いつかなかったけど……あったら記述あったのかな.

というわけで,行って良かったよ,楽しかった~~~.

ついでに,百段階段そのもの,手入れの行き届いた昔の日本の
木造住宅の中を,足袋裸足ならぬ靴下裸足であるく感触とか
表替えしたばかりの畳表の匂いとか,奏楽堂には及ばないものの
大正~昭和の板硝子の窓の波打つ感じとか,色々楽しかった.
絵とか部屋の造作は,まだまだ観足りていないだろうと思う.

木彫りの「眠り猫」には,「なでてあげて」という意の札があった.
http://ameblo.jp/nekoranman/entry-11549737085.html
【ねこらんまんぎゃらりぃ】の元店番日記 の次のページから辿ると色々観られる.
http://ameblo.jp/nekoranman/entry-11555425601.html#main
猫 2000匹 目黒雅叙園で作品展
http://www.tokyo-np.co.jp/article/tokyo/20130627/CK2013062702000130.html
「あの絵~は 自分のものじゃないんだよ,あれは」
「自分を……無にして,描いてる,仕事ですから」
「じ,俺が俺がって言ったら,あんなことできないんだよ」
「だからね,なんか……自分のサインとか入れないんです,……一切」
「そんな,仕事ですよ」

千年の花を咲かせたい
~小泉淳作・東大寺ふすま絵に挑む~
http://www.nhk.or.jp/nichibi/weekly/2011/0123/index.html

プライスコレクション 「若冲と江戸絵画」展
テレビなどで若冲を中心に紹介されていて
たしかに凄いし,堪能したのだけれども
そして,結構満腹した感じで最後の展示の
江戸琳派で,琳派かぁ,などとサックリと
流すつもりでいたら,とっつかまりました.
蛍光灯と白熱灯を変化させて,昼間の光と
黄昏ていく光をゆるゆると交替させていて大きな屏風は
少々アメリカンな大味だけど,なかなか面白い演出で好い.
そして,酒井抱一『十二か月花鳥図』という掛け軸の照明が
もっと繊細で素晴らしくて.ゆっくりと黄昏光線に変る処で
魂を抜かれるような印象.この掛け軸達は,最後まで見て
再び戻って,呆けたように眺めました.

あと,葛蛇玉筆『雪中松に兎・梅に鴉図屏風』が趣味だった.

小林古径展

2005年7月8日 美術
小林古径展
先日行ったGogh展が相当混雑していたので地味な絵を
雑踏で観るのはつらいかと心配したがさほどでなし.

小さい写生が非常に緻密なのに驚き…墨の線で細密に!

後半の大物を眺めていて,不思議な発見?腰を落として
視点を下げて,ちょうど絵を座敷の床の間に掛けて
座ってみるくらいにやや見上げ気味にみると印象が
変化する.なんか,ぴたっと落ち着く高さ,があった.

紅蜀葵と猫(白日) (もみじあおいとねこ)


この二点,ぱっと目に入る猫の存在感.そして,見つめると
瞳孔の描き方から生きている猫の感じが失せていく印象.
犬の絵に感じた生気と対照的な印象.

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